AIを活用したアート制作の新たな可能性が開花している。株式会社SHIFT AIが主催した「AIアートマスターズ 画像生成AIコンテスト」で、テーマ「はじまり」に挑んだ703作品の中から、10点の傑作が選出された。このコンテストは、AI技術の進化と人間の創造性が融合した新しい表現の誕生を告げている。

最優秀賞に輝いたのは、根本じゅんのすけ氏の「The First Taste ~ 禁断のドーナッツ」。妖精の少女が人間界のドーナッツを口にする瞬間を捉えた作品で、繊細な描写と鮮やかな色彩が審査員を魅了した。Hakushi氏は「否応なく『はじまり』が伝わるテーマ設計と色彩、インパクトは圧巻」と評し、Takka氏も「構図と光が秀逸で、初見から1位評価が揺るがない作品」と絶賛している。

優秀賞には、Tierra氏の「内なる輝き」、リヨ氏の「ステップ・ゼロ」、chiga氏の「不可能だった世界のはじまり」、ゴー氏の「捕食者のまなざし」、ジュニ氏の「リフレクション・コード：変革の地平線」が選ばれた。これらの作品は、それぞれ独自の視点で「はじまり」を表現し、観る者の想像力を刺激する。

審査員賞には4作品が選出され、いずれも独創的な解釈で「はじまり」のテーマに迫っている。このコンテストは、AIツールを使いこなす技術と、人間ならではの創造性が融合した新しいアート表現の可能性を示している。

SHIFT AI代表取締役の木内翔大氏は、「当初の想定を大きく上回る規模となりましたことを大変嬉しく思います」とコメント。今後も継続的な開催を検討しており、AI人材の登竜門としての役割も期待されている。

AIアートの世界は今まさに黎明期を迎えている。技術の進化と人間の創造性が織りなす新たな表現の可能性に、今後も注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000116644.html