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松本清張の初期短編集『捜査圏外の条件』が新潮文庫から登場!完全犯罪の秘密とは?

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報道発表
捜査圏外の条件 初期ミステリ傑作集(三)(プレスリリースより)

社会派推理小説の巨匠・松本清張の魅力が詰まった初期短編集『捜査圏外の条件――初期ミステリ傑作集(三)』が、2025年5月28日に新潮文庫から発売される。本書には、映像化で知られる「鬼畜」や「天城越え」をはじめ、学究の世界の権力争いを描いた「カルネアデスの舟板」「真贋の森」など、清張の初期傑作短編8作が収録されている。

松本清張といえば『ゼロの焦点』『砂の器』『黒革の手帖』などの長編推理小説で知られるが、その真髄は短編にこそ表れているという評価も高い。清張作品は「清張以後」と呼ばれるほど、ミステリ界に革命をもたらした。奇抜なトリックを駆使した「探偵小説」から、実社会で生きる人々のリアルな動機や転落を描く「推理小説」へと、ミステリの新たな潮流を生み出したのだ。

本書の表題作「捜査圏外の条件」は、完全犯罪の条件をめぐる物語だ。主人公は妹を見殺しにした相手への復讐を決意し、完全犯罪を企てる。その条件とは何か? 読者の興味をそそる展開が待っている。

清張のデビュー作は意外にも時代小説「西郷札」だったが、1955年の「張込み」から本格的に推理小説を手掛け始めた。本書は、ミステリ研究家・日下三蔵氏のセレクトにより、清張がミステリ作家として出発した初期の短編を集めたシリーズの一冊だ。

松本清張は1909年福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生まれ。41歳で懸賞小説に応募し文壇デビュー。1958年の『点と線』で推理小説界に"社会派"の新風を吹き込み、生涯を通じて旺盛な創作活動を展開した。

『捜査圏外の条件』は文庫版と電子版で発売され、定価は825円(税込)。ISBN は978-4-10-110979-4だ。清張ファンはもちろん、ミステリ愛好家にとっても見逃せない一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002124.000047877.html