シネマ歌舞伎『曽根崎心中』中村親子が舞台挨拶、4月10日公開


シネマ歌舞伎『曽根崎心中』4月10日全国公開決定
歌舞伎の舞台を映画館で楽しむシネマ歌舞伎の最新作『曽根崎心中』が、2026年4月10日(金)より全国54館で公開される。本作の完成を記念し、MOVIX京都にて完成披露上映会が実施された。満員の観客を前に、父・坂田藤十郎と共に出演した中村鴈治郎と、南座公演で主役をつとめる中村壱太郎が舞台挨拶に登壇し、作品の魅力や親子四代にわたる芸の継承、映画『国宝』に関するエピソードを語った。
祖父の教えを語る中村壱太郎、「毎日初めての気持ちで」
成駒家が代々大事にしてきた演目「曽根崎心中」について、壱太郎は19歳のときに祖父・藤十郎から稽古を受けたことを振り返った。祖父は「お初を1400回やっていても、毎日初めてやる気持ちになるんだよ」と語っていたという。当時女方について右も左もわからなかった壱太郎は、劇中の仕草「段に登る、腰をかける」といった細かい所作や煙管の扱い方まで教えてもらい、とても思い出深い役だと述べた。
映画『国宝』の役作り手本は『曽根崎心中』
中村鴈治郎は、映画『国宝』のエピソードを紹介した。横浜流星さんや吉沢亮さんらが役作りの手本として受け取ったビデオが、シネマ歌舞伎になった2009年の舞台映像だという。「彼ら二人の手本になったものを、皆様にスクリーンで見ていただけるということ」と、歌舞伎指導の裏話を披露した。
シネマ歌舞伎ならではの映像と音の魅力
壱太郎は、シネマ歌舞伎ならではの魅力として音の素晴らしさを強調した。公演当時はシネマ化を想定して録音していなかったが、現在の技術で音楽や竹本のバランスを再編集しているという。映像についても、劇場での鑑賞では見られないアップの迫力が体感でき、特に二人が心中に向かう「道行」の場面では、祖父や父の手の動きと表情の角度を没入して見ることができるとした。編集協力として制作に参加した鴈治郎は、「6台のカメラの中から『父が綺麗で可愛らしく映っているカットを使おう』とこだわって再編集した。最高のものができた」とシネマ歌舞伎の映像クオリティの高さをアピールした。
親子の願いは『曽根崎心中』の舞台化
最後の挨拶では、壱太郎から「これがヒットすれば、また『曽根崎心中』を舞台にかけられる日が来ると信じています。ぜひ一人でも多くの方を誘って映画館に来てもらえたら」という願いが語られた。鴈治郎も、父・坂田藤十郎の姿が映像として残ることの喜びを述べ、「『曽根崎心中』はこんなにいい物語だったんだ」と伝えてほしいと熱く語った。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000488.000053064.html