ピカソと備前焼の競演!2025年、備前市美術館がグランドオープン


岡山県備前市に新たな文化の発信地が誕生する。2025年7月12日、長年親しまれてきた備前市立備前焼ミュージアムが「備前市美術館」として生まれ変わり、グランドオープンを迎える。世界の文化芸術と出会い、地域の未来を創造する拠点として、また備前の現代陶芸を世界に発信する場として、大きな期待が寄せられている。
開館を記念して、二つの特別展が同時開催される。その目玉となるのが、「ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―」展だ。20世紀美術の巨匠パブロ・ピカソが手がけた貴重な陶器作品36点とリノカット2点が展示される。皿や水差し、花瓶など、既存の陶芸の概念にとらわれない自由な発想と遊び心あふれる作品群は、ピカソの尽きることのない創作の喜びを生き生きと伝えている。
もう一つの注目は「備前の現代陶芸:至極の逸品」展だ。約800年の歴史を持つ備前焼の伝統を受け継ぎながら、現代において新たな表現を追求する陶芸家たちの代表作品約80点が一堂に会する。人間国宝である藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢﨑淳をはじめとする歴代の巨匠から、現在活躍中の中堅・若手作家まで、37名の作家による至高の作品を通して、備前の現代陶芸の奥深い魅力を堪能できる。
新美術館は、JR赤穂線伊部駅から徒歩1分という好立地にある。開館時間は9:00から17:00まで(入館は16:30まで)で、毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)が休館日となる。観覧料は展覧会によって異なるが、一般1,000円、大学生・専門学校生・高校生500円、中学生以下無料となっている。
備前市美術館の開館は、地域の文化芸術振興にとって大きな一歩となる。ピカソの革新的な陶芸作品と、伝統と革新が交差する備前の現代陶芸が同時に楽しめる稀有な機会。美術ファンはもちろん、陶芸に興味のある方、そして備前の魅力を再発見したい方にとって、見逃せない文化イベントとなりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000161458.html