写真界の巨匠・細江英公氏を偲ぶ特別展!東京工芸大学が貴重な作品と書籍を公開


東京工芸大学が、2024年9月に91歳で逝去した写真家・細江英公氏を追悼する特別展を開催している。6月7日まで写大ギャラリーで行われる写真展「写真への愛と尊敬」では、細江氏の代表作約50点が展示され、その卓越した才能と幅広い活動を振り返ることができる。
さらに、中野キャンパス図書館では6月14日まで、細江氏に関連する貴重書展「ORDEAL BY ROSES」も同時開催。1974年発刊の写真季刊誌「WORK SHOP」全8号や、三島由紀夫との共作「薔薇刑」の貴重な版など、見逃せない資料が公開されている。
細江英公氏は、18歳で富士フォトコンテストに入賞したことをきっかけに写真家の道を志し、東京工芸大学(当時は東京写真短期大学)で学んだ。1960年代から70年代にかけて、「おとこと女」シリーズや三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」など、日本の写真史に残る名作を生み出した。その後も写真家として活躍する傍ら、母校で29年間教鞭を執り、2010年には文化功労者に選定、2017年には旭日重光章を受章するなど、その功績は高く評価されている。
今回の展示では、細江氏自身が監修したオリジナルプリントも展示されており、写真家の最終的な表現媒体として、絵画と同様にオリジナル作品として扱われる貴重な機会となっている。写真愛好家はもちろん、芸術に興味のある方にとっても、細江英公氏の軌跡を辿る貴重な機会となるだろう。
東京工芸大学は1923年創立の小西寫眞専門学校を前身とし、テクノロジーとアートの融合を追求してきた歴史ある教育機関。今回の展示は、同大学の伝統と細江氏の功績を改めて感じられる内容となっている。入場は無料で、一般の方も観覧可能。写真文化の深さと魅力を体感できる、まさに見逃せない展示会だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000074798.html