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「理想の家族像」を陶芸で表現!川井雄仁の個展が話題沸騰中

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報道発表
「神様、もう少しだけ」メインビジュアル|川井雄仁《神様、もう少しだけ》2025(プレスリリースより)

注目の陶芸家・川井雄仁の個展「神様、もう少しだけ」が、KOTARO NUKAGA(天王洲)にて2025年5月17日から6月28日まで開催される。本展では、90年代後半から2000年代初頭のポップカルチャーによって刷り込まれた「理想的な家族像」と、40代を迎えた現在の自身を対比させた作品群が展示される。

川井雄仁は、艶やかで感情の揺らぎを湛えたセラミック作品で知られる気鋭のアーティストだ。伝統的な陶芸の価値観から距離を置き、陶土を虚構や矛盾、切実な願望を投影するための媒体として捉える独自のアプローチで、国内外から高い評価を得ている。

展示タイトルは、1998年に放送された金城武と深田恭子主演のテレビドラマにちなんでいる。川井は、このドラマが象徴する「理想的な家族像」を現在の自分と対比させることで、満たされない願望や年齢を重ねた感情的な重みを作品に反映させている。

展示される作品は、自重に耐えながらもろく立ち上がる姿が特徴的だ。これらは、理想の家族像への羨望と拒絶の間で揺れる感情や、社会的役割を演じきれなかった戸惑いを静かに表現している。川井にとって陶土は、喪失や羞恥、ユーモア、願望といった不安定な感情を記録する柔らかく壊れやすい媒体なのだ。

本展は、現代社会における家族像や個人の感情の揺らぎを、独創的な陶芸表現を通じて探求する貴重な機会となるだろう。アート愛好家はもちろん、家族や自己のあり方に興味を持つ人々にとっても、刺激的な体験となることは間違いない。

KOTARO NUKAGA(天王洲)での開催期間中、火曜日から土曜日の11時から18時まで鑑賞可能。日曜、月曜、祝日は休廊となる。現代アートと陶芸の融合が生み出す新たな表現の世界を、ぜひこの機会に体験してみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000071871.html