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多様性の架け橋!『ロールモデルがいない君へ』が第1回ルビフル大賞で特別賞を受賞

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報道発表
プレスリリースより

日本の出版界に新たな風を吹き込む快挙が誕生した。KADOKAWAから刊行された『ロールモデルがいない君へ 6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語』が、第1回ルビフル大賞の審査員特別賞を受賞したのだ。この受賞は、多様性とインクルージョンの重要性を改めて社会に問いかける機会となった。

ルビフル大賞は、「ルビ(ふりがな)があるからこそ届いた一冊」を称える新設の賞だ。2025年6月2日の「ルビの日」を記念して発表された今回の受賞作品は、日本社会の多様性を体現する12人の物語を綴った意欲作となっている。

著者のキリーロバ・ナージャさんは、6ヵ国での生活経験を持つクリエイティブ・ディレクターだ。彼女は受賞コメントで、「いろんなバックグラウンドや漢字の習得状況に関わらず、必要とする多くの人に届けたいという強い思いを総ルビに込めました」と語り、本書の意図を明確に示した。

本書には、元中日タイ王国大使や女性エンパワメント活動家、元Jリーガーなど、多彩な背景を持つ12人のストーリーが収められている。各章では、彼らの挑戦や苦悩、そして成功の軌跡が丁寧に描かれ、読者に新たな視点と勇気を与えてくれる。

特筆すべきは、本書が全ページにルビを振っている点だ。これにより、日本語学習者や漢字が苦手な読者にも、barrier-freeな読書体験を提供している。この工夫が、ルビフル大賞での評価につながったと言えるだろう。

多様性が叫ばれる現代社会において、本書の受賞は単なる文学賞以上の意味を持つ。それは、異なるルーツを持つ人々の声に耳を傾け、互いを理解し合うことの大切さを改めて示したのだ。

『ロールモデルがいない君へ』は、KADOKAWAより2024年10月18日に発売。定価1,870円(税込)。多様性を学びたい人、自分のルーツに悩む人、そして日本社会の未来を考えたい人に、ぜひ手に取ってもらいたい一冊だ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000017066.000007006.html