哲学者・鷲田清一が贈る、混沌とした世界を読み解く最新エッセイ集!「透明」になんかされるものか


朝日新聞の人気コラム「折々のことば」でおなじみの哲学者・鷲田清一氏が、6年ぶりとなる待望のエッセイ集「『透明』になんかされるものか」を2025年5月21日に発売する。本書は、現代社会が直面する複雑な問題の本質に迫る60篇のエッセイを収録している。
ウクライナやガザでの戦争、震災、そして未知のウイルスなど、私たちを取り巻く世界は答えのない出来事に満ちている。鷲田氏は、これらの問題に隠れた本質を、深くやさしい言葉で解き明かしていく。コロナ禍の経験をどう生かすべきか、遠い地で起こる戦争に対して日本にいる私たちに何ができるのか、芸能界や政界での不均衡な会見の背景にあるものは何か、そしてSDGsという正しい言葉への不信感の正体とは。日々のニュースに戸惑い、もう一歩踏み込んで考えたい人々に向けた、示唆に富む一冊だ。
本書の特徴は、鷲田氏の豊かな教養と鋭い洞察力が存分に発揮されている点にある。硬軟取り混ぜた文体で、読者を知的な冒険へと誘う。さらに、問題を捉える足がかりとなる「読書リスト」も付属しており、読者の思考をさらに深める手助けとなるだろう。
鷲田清一氏は、大阪大学教授・総長、京都市立芸術大学理事長・学長などを歴任した哲学者。身体、他者、言葉、教育、アートなど、幅広いテーマについて哲学的視点から論じ、数々の著作を世に送り出してきた。その深い洞察と柔らかな語り口は、多くの読者を魅了し続けている。
本書のタイトルにもなっている「『透明』になんかされるものか」という言葉には、個人の存在意義と社会への強いメッセージが込められている。確固たる存在になれなくとも、誰にも気づかれず消えてしまう存在にはならない。この言葉は、現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなるだろう。
「『透明』になんかされるものか」は、朝日出版社より2,035円(税込)で発売される。また、刊行を記念して「問題を捉える『まなざし』のための一冊」と題したフェアが全国の書店で開催される予定だ。混沌とした世界を生きる私たちに、新たな視座を与えてくれる一冊として、多くの読者の手に取られることだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000217.000038445.html