ヒーリングコミュニケーションデバイス「かまって『ひろちゃん』」を題材としたデザインコンテストの受賞作品が決定した。ヴイストン株式会社が主催したこのコンテストでは、「ひろちゃん」の新たな活用方法やデザインが募集され、多数の応募作品の中から厳正な審査を経て受賞作品が選ばれた。

「かまって『ひろちゃん』」は、赤ちゃんをあやすことで癒やしの効果を得られるという発想から生まれた、ユニークなコミュニケーションデバイスだ。認知症に伴うBPSDの低減を目指して開発されたこの製品には、加速度センサーとスピーカーが内蔵されており、ユーザーの動作に応じて赤ちゃんの声を発する。

今回のコンテストでは、最優秀賞をはじめ、優秀賞2点、審査員特別賞3点、特別賞4点が選出された。受賞作品は、「ひろちゃん」の特徴を活かしつつ、新たな可能性を提案するものばかりだ。特筆すべきは、これらの作品が2025年に開催される大阪・関西万博で展示されることだ。

展示は2回に分けて行われる。1回目は2025年6月17日から23日まで大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」内で、2回目は同年7月29日から30日までEXPOメッセ「WASSE」の大阪ウィーク内で実施される。展示スペースの都合上、全作品が常時展示されるわけではないが、多くの来場者が「ひろちゃん」の新たな姿を目にする機会となるだろう。

このコンテストを通じて、「かまって『ひろちゃん』」の可能性がさらに広がったことは間違いない。高齢化社会における癒やしや、コミュニケーションの新しい形を提案する「ひろちゃん」。その進化を見守ることは、私たちの未来の生活を垣間見ることにもつながるかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000038478.html