大阪の長居公園が、ファッションの聖地と化した。2025年6月7日・8日の2日間、大阪文化服装学院（OIF）が参加した「ナガイコレクション」が開催され、公園内が華やかなランウェイに姿を変えた。このイベントは、フランス発の国際展覧会「Futurotextiles 7」の関連企画として実施された。

OIFの学生たちが企画・運営を担当したファッションショーでは、創造性と社会性を兼ね備えた多彩な作品が披露された。スーパーデザイナー学科やファッション・クリエイター学科、スタイリスト学科の学生たちが手がけた衣装は、来場者の目を釘付けにした。

特筆すべきは、柴島高校ダンス部とのコラボレーションだ。スタイリスト学科の学生が制作・スタイリングした衣装を着用し、ダンスパフォーマンスを披露。ファッションとダンスの融合が、会場を熱気で包み込んだ。

さらに、障がい者向けのアダプティブファッションショーも注目を集めた。ファッション・クリエイター学科パタンナーコースの学生が、障がいを持つ方々と協力して制作した作品は、ファッションの可能性と多様性を強く印象付けた。

このイベントは、OIFの新たな挑戦の一環でもある。2026年4月からは校名を「ヴォートレイル ファッション アカデミー」に変更し、国際的な存在感を高める方針だ。「Vogue（ファッション・流行）」と「Trailblazer（先駆者・開拓者）」を組み合わせた新校名には、トレンドセッターを育成する強い意志が込められている。

「ナガイコレクション」の成功は、OIFの教育理念である「ファッションで社会に貢献する」という方針を体現するものとなった。国際感覚とデジタルスキルを融合し、新たな価値を生み出す創造力を持つ人材の育成に注力するOIF。その取り組みが、ファッション業界の未来を切り開く鍵となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000081590.html