スポーツ写真の世界に革命を起こした水谷章人氏の集大成となる写真展が、2025年8月18日から9月29日までキヤノンギャラリー Sで開催される。「瞬間を撃て ―60年の軌跡―」と題された本展は、60年にわたるスポーツ報道写真家としての軌跡を辿る貴重な機会となる。

水谷氏は、スポーツ写真という概念がまだ日本に根付いていなかった時代から、独自の視点で競技の魅力を切り取ってきた先駆者だ。山岳写真からスキー、そして様々な競技へと撮影の幅を広げ、常に「自分にしか切り取れない一瞬」を追い求めてきた。その姿勢は、スポーツ写真の新たな表現を生み出し、この分野の発展に大きく貢献している。

展示では、プリントとスライド投影を通じて、水谷氏が捉えた数々の名場面が紹介される。真剣勝負の中に生まれる迫力、力強さと泥臭さ、そして美しさ。アスリートたちの感情の機微までも写し取った作品群は、スポーツの持つ魅力を改めて感じさせてくれるだろう。

さらに、8月30日には水谷氏本人によるトークイベントも予定されている。スポーツ写真の魅力や撮影秘話など、貴重な話を聞ける機会となりそうだ。定員200名で参加無料、申し込みは7月上旬から公式ウェブサイトで受付開始予定。

1940年生まれの水谷氏は、長年にわたりスポーツ写真の第一線で活躍し、数々の賞を受賞。また、若手育成にも力を入れ、「水谷塾」を主宰するなど、次世代のスポーツ写真家の育成にも尽力している。

入場無料で開催される本展は、スポーツファンはもちろん、写真愛好家や芸術に興味がある人にとっても見逃せない内容となっている。JR品川駅から徒歩約8分という好アクセスの会場で、スポーツ写真の魅力に触れてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001283.000013943.html