東京・青山の「Telling Cafe & Gallery」で開催中の写真展「而今の花」が、6月21日（土）に特別イベントを迎える。華道家・上野雄次氏による花いけライブパフォーマンスが行われるのだ。

「而今の花」は、焼成中に破裂した"破れ壺"との偶然の出会いから始まった写真集の出版を記念して開催されている。不完全な器と花の出会いが織りなす美しさを、写真家・村田昇氏が丹念に捉えた作品群だ。

上野氏は、「人間がつくることのできない、神々しい存在」としての花を、不完全な器にそっと添わせる。その瞬間、生と静、無垢と欠損の間に漂うものが立ち現れる。この「今このとき＝而今」にしか出会えない花の姿を、来場者は目の当たりにすることができる。

イベントは18時から19時30分まで。チケットは前売り2,700円、当日3,200円（ドリンク代別）。写真家の村田昇氏、企画の西川弘修氏も当日在廊の予定だ。

上野雄次氏は、1986年に勅使河原宏の前衛的な生け花作品に共鳴して花道を学び始めた。以来、既存の流派にとらわれない独自の花道世界を構築。野に咲く花や土地の生命力を感じさせる素材を用いて、生命の上昇を表現してきた。

「Telling Cafe & Gallery」は、株式会社Freewillが2025年4月にプレオープンした新しい文化発信の場。日本全国の文化、伝統、芸術を世界に伝えることを目指している。今回のイベントは、その理念を体現する貴重な機会となりそうだ。

花と器、そして写真が織りなす美の世界。一期一会の「而今の花」を、ぜひ自分の目で確かめてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000066496.html