中村航選 プロットだけ大賞 第8回 入選 最後の清算



-第8回-
結果発表

お題ログライン
知り合いではなかった男性3人がルームシェアをすることになり、3人での生活を送る中でそれぞれの生き方を見つける話。
入 選

「最後の清算」
板野賢太郎(著)
4.3★★★★★
カテゴリ ヒューマンドラマ 犯罪 小説
舞台・世界観
空き家に集まったのは自殺志願者3人。一度は生きる希望を見失った3人が、再び生きる選択を。しかし、そこに新たな掲示板の書き込みが。
登場人物 佐野文雄(58)
男性。自殺志願者。倒産をきっかけに莫大な借金を背負っている経営者。

「世の中金が全てだ。金がなければなにもできない」
堂場和樹(15)
男性。自殺志願者。明朗活発な高校生だが、クラスでイジメにあっている。

「生きたい。やっぱ生きたい。違う場所でまた会おう」
姫野航大(36)
男性。自殺志願者。何病を患っていて、親元で暮らす。

「誰かのために死ねるのなら、それはそれでいい」
ストーリー
第1章
集団自殺を行うため、ネット掲示板を通じて空き家に集合した男3人。しかしながら掲示板に、「自殺志願者3人の生前最後の一週間の生活動画を撮影したら1億円」という新しい書き込みが。
第2章
借金持ちの佐野は、家族のためにお金を残したい、と2人に協力を要請。驚いたことに、自殺志願者にも関わらず、久しぶりに人の優しさに触れた3人は、穏やかな時間を過ごす。
第3章
3人で一週間共に生活することで活力を取り戻す。しかしながら、「一週間以内に3人のうち1人だけ自殺をしたら、追加で1億円」という新しい書き込みを掲示板で発見する。
第4章
どうしてもお金が欲しい佐野。3人で生き残ることを希望する堂場。病状が悪化し続ける姫野。友情、道徳、裏切り、生命力が混ざり合う新たな1週間が始まる。
中村先生からの一言コメント

「最後の清算」は、「自殺志願者3人の生前最後の一週間の生活動画を撮影したら1億円」という発端が良かった。それだけではなく、さらに「一週間以内に3人のうち1人だけ自殺をしたら、追加で1億円」という命題が追加されたところに唸らされた。
※中村先生の大賞選評は
2025年夏号にて掲載中です
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