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中村航選 プロットだけ大賞 第8回 入選 Prey/er~カモに祈りを~

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漫画原作・ストーリー原案
プロットだけ大賞
結果発表

-第8回-
結果発表

お題ログライン

知り合いではなかった男性3人がルームシェアをすることになり、3人での生活を送る中でそれぞれの生き方を見つける話。


入 選

「Prey/er
~カモに祈りを~」
高瀬奈々(著)

4.3★★★★
カテゴリ ヒューマンドラマ 犯罪 小説

舞台・世界観

それぞれの事情からネットカフェに寝泊まりしていた三人の男たちが顔見知りになり、家賃節約のためにワンルームで同居することに。だが実は、三人は、ロマンス詐欺の犯人と、詐欺の被害者と、刑事だった。

登場人物

石田いしだしゅう(34)
男性。小企業のSE職。対面コミュニケーションが苦手。友達はいない。心の拠り所は最近マッチングアプリでできた彼女(会ったことは無い)。貢いだ結果家賃を払えず強制退去に。

「心のどこかではわかっています……でも、止められないんです。生まれて初めて、こんな自分に一人の人間として向き合ってくれる人なんです」

手越てごし辰巳たつみ(20)
男性。女性になりすまし、マッチングアプリでつながった男性相手にメールを送るロマンス詐欺でその日暮らしの金を稼いでいる。昔、大好きな彼女に裏切られて人間不信。

「あいつは俺にとって今いちばんの金づるだ。手放したら俺の生活はどうなる?だけどよ……もう耐えられないって。あいつに昔の俺が重なるんだよ!」

佐々木ささきつよし(45)
男性。刑事。青少年の犯罪を担当。温厚だが頭が固く融通が利かない。その改善と称した上司命令で私服警官になりネットカフェに潜入。リストラにあった中年男性のふりをしている。

「このまま存分に手越を泳がせたほうが捜査は前進する。逮捕も簡単になるだろう。だけど……その分、石田の傷も深くなっていくんだ……」

ストーリー

第1章

石田、手越、佐々木は毎日ネットカフェに寝泊まりするうちに顔見知りになる。不便な生活に我慢できなくなる手越。驚いたことに、三人で金を出し合ってワンルームを借りる方が安上がりだと、石田と佐々木に提案する。

第2章

貢ぐ金をつくりたい石田と、ロマンス詐欺の容疑者・手越に近づきたい佐々木は快諾。ルームシェアが始まる。金を無心するメールを送る手越。すぐに銀行へ出かける石田。驚いたことに手越の詐欺相手が石田だったのだ。

第3章

石田の恋愛相談に手越が乗り佐々木がツッコむ平和な日々。だが手越の詐欺相手が石田だと気付いた佐々木。石田に告げるか逡巡する。驚いたことに同じく気付いた手越が自ら石田に正体を明かしアプリを辞めるよう説く。

第4章

手越は二度と詐欺をしないと誓い自首を決意。それを見た佐々木は法や効率に囚われすぎない捜査を志す。石田は自分を本気で心配してくれたことに感謝し手越が出所したら友達になってほしいと手越と佐々木に願い出た。


中村先生からの一言コメント

「Prey/er ~カモに祈りを~」は、三人の素性が徐々に明らかになっていけば、それだけでも驚きのある、良い話になりそうだ。
※中村先生の大賞選評は
2025年夏号にて掲載中です


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