中村航選 プロットだけ大賞 第8回 入選 幽霊と洗濯機



-第8回-
結果発表

お題ログライン
入 選

「幽霊と洗濯機」
戌亥尤(著)
4.3★★★★★
カテゴリ ファンタジー ヒューマンドラマ 犯罪 小説
舞台・世界観
風呂トイレ・家電付き。駅から徒歩10分。快斗は事故物件の告知義務を「洗濯」することを条件に、格安で一軒家を借りた。しかし、ひょんなことから幽霊好きの金持ち男・潤、地縛霊と住むことになってしまい……。
登場人物 四谷快斗(19)
男性。貧乏大学生。ケチで喧嘩っ早い。両親は早々に他界しており、生活力がある。潤・幽霊を家から追い出したい。

八雲潤(19)
男性。オカルトマニア。お金持ちで世間知らず。現在の父親と血がつながっておらず、実に帰りたくない。霊感が0で幽霊は見えていない。

幽霊(享年28)
男性。この物件に住み着いている地縛霊。落ち着いた大人の男性。

ストーリー
入居先にやってきた快斗は、家に男が二人いることに驚く。二人は自分こそが家主だと主張。一人は幽霊好きで大家を買収した潤。もう一人は元々住んでいたと言う。驚いたことに、男は快斗にしか見えない幽霊だった。
快斗は自分で除霊を試みるが失敗。次は幽霊と霊障を起こし、潤を追い出そうとするがむしろ喜ばれる。今度は幽霊の心残りを解消し、成仏させようと試みる。しかしながら、幽霊は生前の記憶をほとんど失っていた。
快斗は潤からこの家の幽霊の話を聞き出す。20年前、ここで男の死体が見つかった。第一発見者は妊娠中の妻。犯人は死刑。これでは復讐もできない。快斗は幽霊の息子を見つけ出す。驚いたことに、それは潤だった。
幽霊は、最後に快斗を通して潤と会話し、成仏する。この家は潤のものであるべきだと気づき、引っ越しを決める快斗。潤は快斗を引き止める。自炊の仕方を尋ねる潤に、快斗は洗濯機の使い方から教えるのだった。
中村先生からの一言コメント

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