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中村航選 プロットだけ大賞 第8回 入選 戦場の幕間

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漫画原作・ストーリー原案
プロットだけ大賞
結果発表

-第8回-
結果発表

お題ログライン

知り合いではなかった男性3人がルームシェアをすることになり、3人での生活を送る中でそれぞれの生き方を見つける話。


入 選

「戦場の幕間」
TANISHI(著)

4.3★★★★
カテゴリ ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

近世ヨーロッパ、プロイセン軍とフランス・オーストリア連合軍との戦争中にたまたま両軍の泊まる宿が被った。悪天候により二週間ほどここでルームシェアをしないといけない。

登場人物

ミシェル(16)
男性。パリで音楽に憧れるカフェ勤務の人。仕事をクビになり志願兵になる。もらった笛を大事にしている。優しい性格で、同室の浮かない顔つきの二人を音楽で笑顔にしたい。

「僕の夢は、世界一の音楽家になって皆を笑顔にすることなんだ!」

フリードリヒ(19)
男性。プロイセンの地主の息子。働いたことがなく親に志願兵にさせられた。対人関係は苦手。戦場の音がトラウマで眠れなくなる。余計な一言で他の二人と喧嘩することも。

「君の音色は…よく眠れるよ」

リヒャルト(18)
男性。ウィーンの貴族の息子で、今は貧しい生活のため志願兵になる。音楽は幼い頃に習った。没落の経験からか悲観的。他の二人のことは嫌いではないが、いら立つときもある。

「へえ。まあせいぜい頑張れば。夢を見るのはタダなんだから」

ストーリー

第1章

先ほどの戦いで疲れたミシェルは宿で相部屋になる人を待っていた。そこに敵軍のフリードリヒが入ってきた。すぐ後ろからリヒャルトが入ってきて事態を知った。驚いたことにこれから敵軍とルームシェアをするのだと。

第2章

ルームシェアは悪天候により延長を重ねる。三人は距離を保ちつつ、たまに失言するフリードリヒに怒ったり、リヒャルトによる音楽教室が開かれたりしていた。驚いたことにミシェルは音楽教室で才能を開花させる。

第3章

ルームシェアもやっと最後の日。ミシェルは毎日寝る前に演奏をしていた。そして今夜も演奏しようという時にフリードリヒが話し出した。驚いたことに二人は明日戦場の最前線に行くのだ。

第4章

ミシェルは無事軍を退役した。そして才能を生かし、大聖堂での演奏会というチャンスを得た。やはり演奏の時思い出すのは、恐ろしい戦場での体験の幕間の楽しいひと時と、亡き友への哀悼だった。


中村先生からの一言コメント

「戦場の幕間」は、近世ヨーロッパで、敵国軍同士がルームシェアするという舞台設定が素晴らしい。ラストシーンも感動的だ。
※中村先生の大賞選評は
2025年夏号にて掲載中です


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