認定NPO法人フローレンスが運営する「こども冒険バンク」に、株式会社フェリシモが新たな体験プログラムを提供することが決定した。フェリシモ創立60周年を記念した特別プロジェクト「フェリシモ アートミーツEXPO60」の一環として、3年間で全国各地において計60回のアート体験が実施される。

この取り組みでは、計187組374名の親子が無料で参加できる。体験内容は、臨床美術をベースにした「Rin-b!（リンビー）」というアートプログラムで、子どもの自由研究にも大人が没頭できる時間にもなる充実した内容となっている。

「こども冒険バンク」は、経済的な理由などで体験機会が不足しがちな家庭向けに、企業などが無料で提供する体験コンテンツを自由に選べるプラットフォームだ。2024年8月のサービス開始以来、会員世帯数は1,479世帯に達し、27社が体験を提供している。

フェリシモが提供するアート体験の例として、「カラフルきのこ」や「虫の王様」などがある。和紙や針金を使ってオリジナルのアートキノコを作ったり、ワイヤーや新聞紙で想像力豊かな虫の王様を制作したりと、創造性を刺激する内容となっている。

また、「アートビー」では500色の色鉛筆を使って木製の額に描くという独特な体験ができ、「葉っぱのネガポジ画」では自然の葉っぱの形をなぞることでユニークな作品が完成する。これらの体験は、子どもたちの感性を育むだけでなく、大人も楽しめる内容となっている。

フローレンスは「こども冒険バンク」を通じて、家庭の経済状況に関わらず、子どもたちが様々な体験を自ら選び、自分らしく生きられる社会の実現を目指している。今回のフェリシモとの協力は、その目標に向けた大きな一歩となりそうだ。

体験格差の解消を目指すこの取り組みは、子どもたちの未来に新たな可能性を開くきっかけとなるかもしれない。アートを通じて感性を磨き、創造力を育む機会を提供することで、子どもたちの健やかな成長を支援する意義深いプロジェクトとなることが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000374.000028029.html