神奈川県立地球市民かながわプラザ（あーすぷらざ）で、第23回カナガワビエンナーレ国際児童画展が7月20日から8月31日まで開催される。今回は72の国と地域、そして神奈川県内と全国の外国人学校から、実に10,742点もの作品が寄せられた。その中から厳選された521点の入賞作品が展示される。

本展の目玉は、3点の大賞作品だ。チェコ共和国8歳の「絵を描いているとき」、モルドバ共和国15歳の「もてなし」、そして外国人学校に通う5歳児の「スリランカの稲刈り」が選ばれた。これらの作品は、子どもたちの豊かな想像力と、異文化への深い洞察を見事に表現している。

カナガワビエンナーレ国際児童画展は、1981年に始まった歴史ある展覧会だ。「民際外交」の一環として始まり、絵画を通じて子どもたちの夢や想像力を育み、多様な文化理解を促進する目的で隔年開催されている。

展覧会の審査には、美術館学芸員や教育関係者、そして著名な美術作家が携わっている。第2次審査員には、イミグレーション・ミュージアム・東京主宰の岩井成昭氏や、絵本作家の真珠まりこ氏など、各界の専門家が名を連ねている。

入場は無料で、会場はあーすぷらざ3階の企画展示室。開催期間中、10時から17時まで開場している（入場は16時30分まで）。さらに、この展覧会は神奈川県内13会場を巡回する予定で、より多くの人々が子どもたちの作品に触れる機会を提供する。

国際的な視野を持つ次世代の育成が求められる今、この展覧会は子どもたちの創造性と文化交流の重要性を再認識させてくれる。夏休み期間中の開催とあって、家族連れでの来場も期待される。世界中の子どもたちの夢と想像力が詰まった、カラフルで活気あふれる展示空間を、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000083775.html