日本人作家・王谷晶の『ババヤガの夜』がアメリカの権威ある文学賞の最終候補に!世界的評価の高まりに注目
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日本文学界に朗報が届いた。作家・王谷晶の小説『ババヤガの夜』の英訳版『The Night of Baba Yaga』が、アメリカの権威ある文学賞「ラムダ文学賞」のLGBTQ+ミステリー部門で最終候補に選出された。日本人作家の作品がこの部門でノミネートされるのは史上初の快挙だ。
ラムダ文学賞は1989年に創設されたアメリカ最大級のLGBTQ文学賞で、スーザン・ソンタグやパティ・スミスなど錚々たる作家たちが受賞してきた。多様性と表現の自由を象徴する賞として、米国文学界で高い評価を受けている。
『ババヤガの夜』は、暴力団の屋敷で起こる奇妙な出来事を描いたミステリー小説だ。繊細かつ大胆に描かれる女性同士の関係性や、衝撃的な展開が読者を魅了し、日本国内では単行本・文庫・電子書籍の累計で32万部を突破する人気作となっている。
本作はすでにイギリス・アメリカ・韓国で翻訳出版されており、今後ドイツ・イタリア・ブラジルでも出版が予定されている。特筆すべきは、イギリスの権威あるミステリー文学賞「ダガー賞」の翻訳部門でも受賞を果たしていることだ。
今回のラムダ文学賞ノミネートは、世界文学における日本文学のプレゼンス向上を強く印象づける出来事といえる。受賞作の発表は10月4日(アメリカ・ニューヨーク時間)にオンラインで行われる予定だ。
著者の王谷晶は1981年東京生まれ。『完璧じゃない、あたしたち』『君の六月は凍る』など、多くの作品を発表している実力派作家だ。翻訳を手がけたサム・ベットは、三島由紀夫や太宰治、川上未映子など日本文学の英訳で高い評価を得ている翻訳者である。
日本文学が世界で評価される機会が増えている今、王谷晶の『ババヤガの夜』がどのような評価を受けるのか、今後の展開に注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000998.000012754.html