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芸人ヒコロヒーの小説が文学賞受賞!「黙って喋って」が恋愛の機微を捉えて話題に

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報道発表
※受賞新帯は、8月下旬ごろから書店にて展開予定です。(プレスリリースより)

お笑い芸人として知られるヒコロヒーさんが、小説家としても注目を集めている。彼女の初の小説集『黙って喋って』が、第31回島清恋愛文学賞を受賞したのだ。この快挙は、芸人が同賞を受賞した初めてのケースとなり、文学界に新風を吹き込んでいる。

『黙って喋って』は、恋する人々の心の機微を18の掌編で描いた作品集だ。友達以上恋人未満の関係や、言葉にできない思い、既婚者との複雑な感情など、読者の共感を呼ぶ瞬間が鮮やかに描かれている。この作品は、刊行時から吉本ばななさんや西加奈子さんといった著名作家からの推薦を受け、さらに歌人・俵万智さんのSNSでの絶賛も話題を呼んだ。

選考委員には村山由佳さん、桜木紫乃さん、島田雅彦さん、金沢学院大学学長・秋山稔さんという錚々たる顔ぶれが名を連ねた。過去の受賞作には一穂ミチさんの『光のとこにいてね』や吉田修一さんの『ミス・サンシャイン』など、日本文学界を代表する作品が並ぶ。その中でヒコロヒーさんの作品が選ばれたことは、彼女の文学的才能の高さを証明している。

受賞を受けて、ヒコロヒーさんは「私みたいなろくでもない人間によるろくでもない話の数々が受賞とはわけのわからぬ恐縮な思いです」と謙遜しつつも、支えてくれた編集者や作家たちへの感謝の言葉を述べている。彼女の素直な人柄が垣間見える発言だ。

この受賞を機に、『黙って喋って』の緊急重版も決定した。8月下旬からは受賞を記念した新しい帯をつけた書籍が書店に並ぶ予定だ。芸人から小説家へと活躍の場を広げたヒコロヒーさん。彼女の今後の文学活動にも注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002201.000004702.html