関西初!中小企業の介護離職ゼロへ、11名の専門家チームが本格始動
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中小企業の人材流出を防ぐ新たな取り組みが、関西で始まった。一般社団法人けあとともに(通称:けあとも)が、介護離職防止と仕事と介護の両立支援を目的とした共創型の専門家チームを発足。11名の多分野にわたる専門家が連携し、中小企業に寄り添った支援を展開する。
少子高齢化が進む日本では、毎年約10万人が介護を理由に離職しており、その経済損失は年間6,500億円にも上るという。特に人材確保が課題となっている中小企業にとって、介護離職は深刻な問題だ。
けあともの支援モデルの特徴は、制度設計から職場風土づくりまで一貫した伴走型支援を行うこと。従来の部分最適な支援ではなく、組織全体を視野に入れた全体最適を目指すアプローチを取る。
支援内容は5つの柱で構成されている。1.制度設計、2.人材育成、3.体制構築、4.生活基盤、5.文化発信だ。これらを通じて、介護を話せる職場風土づくりを推進する。
すでに支援事例も出ている。ある製造業の50代男性社員は、父親の介護を理由に退職を考えていたが、けあともの支援を受け、在宅勤務と出社を組み合わせた柔軟な勤務体制を実現。結果、仕事の継続を決意したという。
けあともは今後、兵庫・大阪を中心に年間30〜50人の介護離職を防ぐことを目指す。年度内には20社への導入を目標としており、すでに複数の商工会議所と連携を進めている。
「介護が理由で、誰もが働くことを諦めない社会」を目指すけあとも。この取り組みが、中小企業の持続的な成長と、働く人々のウェルビーイング向上にどのようなインパクトをもたらすのか、今後の展開が注目される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000164701.html