日本を代表するオリジナルミュージカルカンパニー、音楽座ミュージカルが2026年10月から2027年7月に上演予定の新作主演となる少年役のキャストオーディションを開催する。この度のオーディションは、名古屋と広島の2会場で実施され、12歳から25歳までの少年に見える男女を対象としている。

音楽座ミュージカルは1987年の創設以来、「喪失と再生」をテーマに独創的な作品を生み出し続け、文化庁芸術祭賞や紀伊國屋演劇賞など数々の栄誉ある賞を受賞してきた。「シャボン玉とんだ宇宙（ソラ）までとんだ」や「リトルプリンス」といった作品は、深い哲学性と独創性で観客を魅了してきた。

今回のオーディションでは、書類審査を経て、実技審査では歌唱力、ダンス、演技力が試される。参加費は無料で、名古屋会場は2025年10月4日、広島会場は同年11月30日に開催される。応募締切は各会場の約10日前となっている。

演出担当チームリーダーの上田亮氏は、「技術的な面も大切ですが、それよりも各々が持つ現在の夢や情熱、悩みや葛藤を抱えた『個性』に出会いたい」とコメントしており、才能だけでなく、応募者の人間性にも注目していることがうかがえる。

音楽座ミュージカルは単なる舞台制作にとどまらず、学校公演やワークショップを通じて若い世代の感性や想像力を育む教育活動も展開。さらに、企業向けの人材育成研修にも力を入れており、舞台創造での学びを社会に還元する取り組みも行っている。

日本のミュージカル界における独自の地位を確立した音楽座ミュージカル。今回のオーディションは、次世代のスターを発掘し、新たな才能を舞台に送り出す絶好の機会となりそうだ。夢を持つ若者たちにとって、この機会は見逃せないものとなるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000020241.html