「遣新羅使の足跡を辿る」写真家・石川直樹が紡ぐ、飛鳥・藤原と東アジアの絆
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奈良県立万葉文化館で、特別展「NEW PAST 飛鳥・藤原から東アジアへの旅」が開催される。世界的に活躍する写真家・石川直樹氏が撮影した「遣新羅使」ゆかりの地の写真と、万葉集に収められた「遣新羅使」の歌を通じて、古代日本と東アジアの繋がりを探る試みだ。
石川直樹氏は、高校生時代のインド・ネパール一人旅を皮切りに、地球上のあらゆる場所を旅してきた冒険家でもある。北極から南極までの人力踏破、七大陸最高峰登頂を成功させ、2024年には8000メートル峰14座すべての登頂を目指しているなど、その経歴は驚異的だ。
本展では、そんな石川氏のレンズを通して、「遣新羅使」の足跡を辿る。古代の日本と朝鮮半島を結んだ船旅を、現代の視点で再解釈し、写真と万葉歌で紹介する。飛鳥・藤原時代の日本が、東アジアとの交流の中でどのように発展し、揺れ動いたのかを知る貴重な機会となるだろう。
展覧会は令和7年10月18日から令和8年1月18日まで開催される。期間中には、石川氏本人によるオープニングギャラリートークや、学芸員によるギャラリートークも予定されている。また、石川氏を交えたトークイベントや、写真ワークショップなど、関連イベントも盛りだくさんだ。
特に注目すべきは、令和8年1月10日に開催されるトークイベントだ。石川氏のトークショーに加え、奈良県世界遺産室の山田隆文氏や万葉文化館の井上さやか氏を交えたトークセッションが行われる。古代と現代、写真と文学、そして日本と東アジアを結ぶ、多角的な視点からの対話が期待される。
「NEW PAST」という展覧会タイトルが示すように、本展は過去を新しい視点で捉え直す試みだ。1300年以上前の外交使節の足跡を、現代の写真家の目を通して見つめ直すことで、私たちは歴史の連続性と、東アジアとの深い繋がりを再認識できるだろう。古代と現代が交差する、この稀有な機会をぜひ体験してほしい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000311.000142065.html