映像制作会社ギークピクチュアズが、岡山トヨペットとのコラボレーションで制作した飲酒運転防止CM「ユレルオトコ」が、「映文連アワード2025」のコーポレート・コミュニケーション部門で優秀企画賞を受賞した。この作品は、日本社会に根強く残る飲酒運転の問題に真正面から取り組んだ意欲作だ。

「ユレルオトコ」は、岡山トヨペットの「交通事故ZEROプロジェクト」の一環として制作された。日本では飲酒運転による死亡事故率が通常の事故の6倍にも上るという深刻な現状を踏まえ、「No More 飲酒運転」を強く訴えかける内容となっている。

CMの特徴は、飲酒運転に至るまでの心理的葛藤を、主人公の内なる天使と悪魔の対話という形で巧みに表現している点だ。ほろ酔い気分で車に乗ろうとする男性の心の中で繰り広げられる葛藤を通じて、視聴者に飲酒運転の危険性を強く印象付ける。

ギークピクチュアズのプロデューサー、川村貴士氏は受賞について「関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。これからも真摯に映像制作してまいります」とコメントしている。同社は今回の受賞を機に、社会問題に切り込む意欲的な作品制作にさらに力を入れていくことが予想される。

映文連アワードは2007年に創設された権威ある映像コンテンツ表彰制度だ。映画、テレビ、Web、アニメーションなど幅広いジャンルの作品を対象に、企業や団体によるコミュニケーション戦略や次世代クリエイターの挑戦を評価している。

今回の受賞は、ギークピクチュアズの創造力と社会的責任感が高く評価された結果と言える。同社は今後も、エンターテインメント性と社会性を両立させた質の高い映像制作を続けていくことだろう。飲酒運転撲滅に向けた取り組みがさらに広がることを期待したい。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000287.000046517.html