巨匠ムーティが贈る最後の舞台!東京文化会館、休館前の集大成オペラ『ドン・ジョヴァンニ』上演決定
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東京文化会館が2026年5月から約3年間の大規模改修工事に入ることが発表された。これに先立ち、同会館では休館前最後のオペラ公演として、世界的指揮者リッカルド・ムーティによるモーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』の上演が決定した。
1961年の開館以来、日本の舞台芸術の中心として輝き続けてきた東京文化会館。ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座など、世界有数の歌劇場の公演を数多く開催してきた。その歴史に幕を下ろす最後を飾るのが、ムーティ指揮による『ドン・ジョヴァンニ』だ。
9月10日に行われた記者会見では、ムーティ本人が登壇。「私の人生のほとんどをモーツァルトの作品の研究に捧げた」と語り、本作への並々ならぬ思い入れを示した。ムーティは『ドン・ジョヴァンニ』を「イタリア・オペラ」と捉え、イタリア語の重要性を強調。「レチタティーヴォはアリアより重要」と述べ、言葉と音楽の融合に注目すべきだと語った。
演出を手がけるのは、ムーティの娘であるキアラ・ムーティ。既にイタリアで成功を収めた彼女のプロダクションが、日本で実現する。主役のドン・ジョヴァンニ役には、「今イタリアで一番興味深いバリトン」と評されるルカ・ミケレッティが抜擢された。
ムーティは『ドン・ジョヴァンニ』を単なる喜劇ではなく、「中に憂鬱な悲しみが隠されている」複雑な作品だと解説。「誰の事も信用できない」というメッセージが込められていると指摘し、作品の深い解釈を示した。
公演は2026年4月26日、29日、5月1日の3回。チケットは2025年10月から順次発売予定だ。東京文化会館の歴史に刻まれる最後のオペラ公演。巨匠ムーティが贈る珠玉の『ドン・ジョヴァンニ』は、必見の舞台となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000042570.html