中村航選 プロットだけ大賞 第9回 入選 ハルよ、来い!



-第9回-
結果発表

お題ログライン
引きこもりのゲームオタクが、バーチャル世界で出会った美少女アバターの正体を知り、現実世界での関係性を築こうとする話。
入 選

「ハルよ、来い!」
苗育果来(著)
4.3★★★★★
カテゴリ 犯罪 警察もの ヒューマンドラマ 小説
舞台・世界観
ハルは警察を退職後、ゲーム漬けの毎日。彼女の才能を見抜く先輩から日々連絡が入る中、ハルがハマるバーチャルゲームの連続放火犯として美少女アバターが現れる。ハルはその正体が捜査課のペア、ナツオだと見抜く。
登場人物 魚谷ハル(28)
女性。夢を見失い、仮想世界の巡査として活躍中。本心では捜査本部に戻りたい。

「ホンカンはホンカンの職務をまっとうするだけです」
鳥山ナツオ(25)
男性。捜査一課でハルとペアだった若手刑事。ハルとまたコンビを組みたいと願う。

「捕まえられるなら捕まえてみ。アンタ、本気出したことある?」
人見哲士(40)
男性。捜査一課の先輩交渉人として、ハルに期待をかけていた。面倒見が良い。

「犯人をおとす瞬間がたまらないんだろ? オレと同じだ」
ストーリー
第1章
目の前で連続放火犯を取り逃がしたハル。辞表を出し、引きこもりのゲームオタクになる。ハマっている犯人逮捕ゲームでは巡査として職務質問にいそしむ毎日。しかしながら、先輩の人見は復帰の声かけを毎日よこす。
第2章
ゲームは警察官と犯罪者に分かれ、対話による事件解決を目指すもの。言葉が最大の武器で、交渉人だったハルにはピッタリの内容だった。驚いたことに、現実世界とリンクするようにゲーム内で連続放火事件が発生する。
第3章
犯人として現れたのは美少女アバターだった。対峙する巡査・ハル。現場では取り逃がしたが、バーチャル世界では必ず逮捕すると心に誓う。驚いたことに、対話するうちにアバターの正体が後輩刑事・ナツオだと分かる。
第4章
あらゆる言葉でハルを挑発する美少女アバター。ハルは冷静に「なぜ犯罪は許されないのか」を説く。ハルの心から溢れる想いに打たれ、他の犯人までも自首に応じる。ナツオに誘われ、現場復帰を決めるハルだった。
中村先生からの一言コメント

「ハルよ、来い!」は、仮想空間で追いかけていた犯人が、元自分の相棒だった、というどんでん返しがよい。ホンカンはホンカンの職務をまっとうするだけです、と言う主人公のキャラも面白い。
※中村先生の大賞選評は
2025年秋号にて掲載中です
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