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中村航選 プロットだけ大賞 第9回 入選 向日葵の歌

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漫画原作・ストーリー原案
プロットだけ大賞
結果発表

-第9回-
結果発表

お題ログライン

引きこもりのゲームオタクが、バーチャル世界で出会った美少女アバターの正体を知り、現実世界での関係性を築こうとする話。


入 選

「向日葵の歌」
高瀬奈々(著)

4.3★★★★
カテゴリ ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

婚約者と別れて以来引きこもり歴16年の哲人はボカロゲームオタク。VTuberの夏野ヒマワリを心の支えに生きる。だが、ヒマワリが炎上。彼女を救うべく親身になる哲人に、ヒマワリは直接会うことを提案する。

登場人物

夏野なつのヒマワリひまわり(16)
女性。シングルマザーの母と二人暮らしで、学費を稼ぐためにVTuber歌手になった。美少女アバターとギャップのある、中性的なハスキーボイスが売り。

「テキトーになんて、やってない! ただ最近、高音が出ないんだ……いいよ、そんなに責めるなら、ファンなんて辞めてもらって結構だよ!」

向井むかい哲人てつと(36)
男性。学生時代に、婚約した恋人が失踪。さらにそれは自らの両親が仕向けたことだと知り、人間不信から引きこもりになる。日々ボカロゲームに打ち込んでいる。

「僕の息子が生きていたら、君と同じくらいの年齢なんだ。君が頑張っているから僕も頑張れるし、君が辛いと僕も辛いんだよ。とにかく力になりたい」

千咲せんざきゆい(失踪時20)
女性。哲人の音大時代の同級生。16年前、哲人と交際中に妊娠、婚約。だが、両家顔合わせの当日に音信不通となる。

「私、夏になったら向井さんになるのよね。それに、お腹の子も生まれる。名前はね、アオイ君がいいな。男の子だったのよ」

ストーリー

第1章

婚約者の失踪と両親の裏切りから、引きこもりになった哲人。ボカロゲームとVTuber夏野ヒマワリの歌だけを楽しみに生きている。しかしながらヒマワリがファンと喧嘩をして炎上し、活動継続が危うくなる。

第2章

チャットを送ってヒマワリを心配する哲人。拒絶されながらも、自身の身の上をさらけ出し、力になりたいと説得を続ける。驚いたことに、そんなに自分を大切に思うならば外で直接会おう、とヒマワリから提案される。

第3章

待ち合わせ場所に着く哲人。だがヒマワリらしき少女は見当たらない。騙されたと知って帰ろうとしたところを、聞いたことのある声で呼び止められる。驚いたことに、振り返ると自分にそっくりな少年と結が立っていた。

第4章

少年はヒマワリの正体で、哲人の息子アオイだった。驚く哲人。だが哲人の顔を見たアオイも驚いた。哲人の正体は伝説のボカロプロデューサーTetsuだった。哲人はアオイに一緒に音楽活動をしないかと提案する。


中村先生からの一言コメント

「向日葵の歌」ヒマワリという名のVTuberを支えようとする主人公。ヒマワリの正体が実は自分の息子だった、という驚きと、主人公が音楽プロデューサーだった、という驚きが、ラストシーンで交差するという工夫が素晴らしい。
※中村先生の大賞選評は
2025年秋号にて掲載中です


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