革新的な在宅血液透析装置で患者のQOL向上へ!フィジオロガス・テクノロジーズが大阪商工会議所主催ピッチ大会で最優秀賞を獲得
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医療機器開発のスタートアップ企業、フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社が、大阪商工会議所とMedTech Actuator主催の「MedTech Global Pitch Showdown」で最優秀賞を受賞した。同社は、在宅での血液透析治療を可能にする革新的な装置の開発に取り組んでおり、この受賞を機に更なる飛躍が期待される。
現在、日本には約34万人の末期腎不全患者がおり、多くが週3回、1回4時間の血液透析治療をクリニックで受けている。この治療法は時間的制約と身体的負担が大きいことが課題となっている。一方、在宅血液透析は通院不要で頻回治療が可能なため、患者のQOL向上と生命予後の改善が期待できる治療法だ。しかし、日本では在宅向けに開発された透析装置がなく、普及率は極めて低い状況にある。
フィジオロガス・テクノロジーズは、北里大学の研究成果を基に、尿毒素を吸着除去し透析液を再循環させる仕組みを実用化。これにより、小型で安全な在宅専用の血液透析装置の開発に成功した。この装置の導入により、患者は通院せずに頻回透析が可能となり、QOLの向上だけでなく、社会復帰や就業促進といった社会的インパクトも期待できる。
大阪商工会議所は、健康・医療分野を戦略的に重視し、医療機器開発支援に長年取り組んできた。今回のピッチ大会は、2025年の大阪・関西万博を見据えた記念事業として開催され、世界21カ国・地域から選ばれた8社が革新的な技術とアイデアを競い合った。
フィジオロガス・テクノロジーズの宮脇一嘉代表は、「本受賞を励みに、在宅血液透析装置の日本および世界での市場展開を目指し、製品開発および事業化に向けた取り組みに注力してまいります」と意気込みを語った。
医療技術の進歩と共に、患者のQOL向上を目指す同社の取り組みは、今後の医療機器開発の新たな可能性を示すものとして注目されている。在宅医療の普及が進む中、フィジオロガス・テクノロジーズの挑戦が、多くの末期腎不全患者とその家族に希望をもたらすことが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000081835.html