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幻の名探偵小説が蘇る!春陽文庫が100年の歴史を紐解くクラウドファンディングを開始

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報道発表
プレスリリースより

明治創業の老舗出版社・春陽堂書店が、昭和の文庫ブームを牽引した「春陽文庫」の探偵小説篇を復刊するクラウドファンディングを実施する。2025年9月22日から10月31日までの期間、CAMPFIREにて展開されるこのプロジェクトは、日本ミステリ界の貴重な遺産を現代に蘇らせる試みだ。

今回復刊される4作品は、大下宇陀児の代表作『奇蹟の扉』をはじめ、木々高太郎『彼の求める影』、角田喜久雄『歪んだ顔』、国枝史郎『犯罪列車』と、いずれも初めて文庫化される希少な作品が含まれている。これらは日本ミステリ界の権威である日下三蔵氏が「今読んでも面白い」「入手困難な希少性」という基準で厳選したものだ。

春陽文庫は大正から昭和にかけて活躍した作家たちの名作の宝庫として知られる。今回のプロジェクトは、単なる復刊にとどまらず、約100年にわたる春陽堂書店のミステリ出版の歴史を網羅した非売品目録『春陽堂書店 歴代ミステリ作品目録』の制作も含まれており、日本のミステリ文学史を俯瞰できる貴重な資料となりそうだ。

支援者には早割10%オフの特典や、横尾忠則氏による装画の複製画など、コレクター心をくすぐるリターンも用意されている。各巻約500ページ、定価1,200円+税で2025年12月の刊行を予定しているが、クラウドファンディングの成功が鍵を握る。

春陽堂書店は「埋もれた傑作を後世に伝えることは私たちの使命」と語り、このプロジェクトを通じて探偵小説篇の第一期完成、さらには第二期へとつなげていく意欲を見せている。日本の出版文化を支える読者の熱意が、忘れられかけていた名作の復活を後押しする。ミステリファンはもちろん、日本の文学史に興味がある人にとっても、見逃せないプロジェクトとなりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000048069.html