医療的ケア児者支援の最前線!第2回スペシャルニーズアワードで輝く3つの取り組み
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医療的ケアが必要な子どもたちとその家族を支える取り組みに光を当てる「第2回スペシャルニーズアワード」の受賞者が決定した。医療的ケア児者を応援する市区町村長ネットワークが主催するこの表彰制度は、現場で地道に努力を重ねる人々や団体を表彰し、優れた支援事例を全国に広めることを目的としている。
今回は12の団体・自治体から15件の応募があり、厳正な審査の結果、3つの受賞者が選ばれた。頑張る自治体職員部門では横浜市の浅野美和氏が、やさしいまちづくり部門ではNPO法人ソルウェイズ(北海道札幌市)と北良株式会社(岩手県北上市)が受賞の栄誉に輝いた。
浅野氏は、行政と現場をつなぐ調整役として、保育園や訪問看護、病院、家族の課題を丁寧に聞き取り、個別支援の調整に尽力。その行動力と実践力は神奈川県全体の医療的ケア児支援の底上げにつながっているという。
NPO法人ソルウェイズは、札幌・石狩地域で「こども未来支援拠点あいのカタチ」を運営。小児科、病児保育、訪問看護、短期入所を一体化した24時間対応可能な支援体制を構築し、「どんな障害があっても地域で育てる」社会の実現に貢献している。
北良株式会社は、医療用インフラ技術を活かし、eスポーツ大会やアート活動を通じて重度障害児の社会参加を促進。さらに、災害時に備えた移動型避難所「WHOLE EARTH CUBE」や安否確認システム「ANPY」の開発など、福祉と防災を融合させた先進的な取り組みが評価された。
表彰式は、令和7年10月4日に東京都品川区のWHAT CAFEで開催される。式典では受賞者の事例発表も予定されており、医療的ケア児者支援の最新の取り組みを学ぶ貴重な機会となりそうだ。
医療的ケア児者を取り巻く環境は依然として厳しいが、こうした地道な努力と革新的な取り組みが、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けた大きな一歩となることが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000151101.html