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中村航選 プロットだけ大賞 第9回 入選 近くて遠い世界のふたり

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漫画原作・ストーリー原案
プロットだけ大賞
結果発表

-第9回-
結果発表

お題ログライン

引きこもりのゲームオタクが、バーチャル世界で出会った美少女アバターの正体を知り、現実世界での関係性を築こうとする話。


入 選

「近くて遠い
世界のふたり」
大岡まさひ(著)

4.3★★★★
カテゴリ 青春 ファンタジー 小説

舞台・世界観

物語の舞台は、ファンタジーMMORPGと現実世界(ただしパラレルワールド)。性別が異なる別の世界線の自分と出会い、共同で漫画を創作することでかつての挫折を乗り越えるという現代ドラマ成分も備える。

登場人物

藤枝ふじえだしょう(19)
男性。主人公。引きこもりの青年。大学で小説家を目指すも、他人の評価を過度に気にするあまり挫折。繊細でプライドが高く、本心を隠すために皮肉や無関心を装う「ツンデレ」。

「オマエを心配してるわけじゃねぇよ。そっちが倒れたらオレの漫画が完成しないだろ……少しは休め」

藤枝ふじえだかける(19)
女性。ヒロイン。イラストレーター志望だったが、対人関係の不器用さから夢を諦め、引きこもりに。強気でサバサバした言動を取るが、内面は打たれ弱く寂しがり屋な「ツンデレ」。

「ふーん、ベタな展開だけど、まあまあじゃない? しょうがないな、アタシの絵でそれらしく見せてやらないとね!」

ストーリー

第1章

引きこもりのショーはMMORPGで美少女カケルと出会う。二人は抜群の連携でボスを討伐。現実で会う約束をするが相手は現れず、怒りと不信感を募らせる。が、驚いたことにカケルもまた誰も来なかったと訴えた。

第2章

主張が食い違い、ショーはアバターなしのオンラインMTGを提案。カメラ越しに映ったのは同じ部屋と瓜二つの相手。二人はパラレルワールドの同一人物と直感。しかしながらこの繋がりには限界があることもわかる。

第3章

通信が不安定な中、夢を諦めた過去を語り合う。小説家志望のショーとイラストレーター志望のカケルは共同でSF恋愛漫画を執筆。徐々に信頼を深めてネット投稿した1話と2話は、驚いたことに熱心なファンを獲得する。

第4章

最終回まで漫画を完成させた二人。かろうじて繋がったゲーム内のチャットで二人は最後の言葉を交わす。通信手段は失われたが、漫画の成功を足がかりに二人はプロデビュー。その部屋には最終回の原稿が飾られていた。


中村先生からの一言コメント

「近くて遠い世界のふたり」は、ストーリーパート①の物語への引き込みパートが強くて良かった。会う約束をして、相手が来ないことに憤慨する二人、というのがシンプルだが面白い。
※中村先生の大賞選評は2025年秋号にて
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