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ライカ写真賞、国境と記憶を捉えた2作品が栄冠!世界的写真家の感動の瞬間

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報道発表
The Two Walls © Alejandro Cegarra / LOBA 2025(プレスリリースより)

世界的に権威ある写真賞「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の2025年度受賞者が発表された。一般部門ではベネズエラ出身のアレハンドロ・セガラ氏が「The Two Walls」で、新人部門ではモルドバ出身のセルゲイ・ドゥヴェ氏が「Bright Memory」で栄冠を手にした。

セガラ氏の作品「The Two Walls」は、アメリカとメキシコの国境地帯を長期取材したモノクローム写真シリーズだ。移民や難民申請者の声なき声に光を当て、非人道的な状況下で必死に生きる人々の姿を捉えている。審査員からは「分断・移民・人間の尊厳といったテーマを力強い表現で描き出した」と高い評価を受けた。

一方、ドゥヴェ氏の「Bright Memory」は、故郷トランスニストリアと家族との深いつながりを描いた個人的な作品だ。国際的に承認されていない地域の日常を、郷愁と分断の感情を込めて静かに映し出している。

LOBAは写真界で最も権威ある賞の一つとされ、受賞によって作品への注目度が大きく高まる。一般部門の受賞者には賞金40,000ユーロと10,000ユーロ相当のライカカメラ製品が、新人部門の受賞者には賞金10,000ユーロと「ライカQ3」が贈呈される。

今回の受賞作品は、ドイツのエルンスト・ライツ・ミュージアムで展示されるほか、世界各地のライカギャラリーや写真フェスティバルでも順次公開される予定だ。写真愛好家はもちろん、社会問題に関心のある人々にとっても、見逃せない展示となりそうだ。

ライカカメラ社は、カメラやレンズの製造だけでなく、こうした写真文化の振興にも力を入れている。LOBAをはじめとする国際的アワードの主催や、世界各地でのギャラリー展開を通じて、写真芸術の発展に貢献し続けている。

今回の受賞作品を通じて、私たちは国境や記憶、アイデンティティといった普遍的なテーマについて、新たな視点を得ることができるだろう。写真の持つ力と、それを最大限に引き出すライカの取り組みに、今後も注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000011879.html