幻の絹「セヴェンヌ」が蘇る!現代アーティスト中北紘子の作品が映画に登場
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フランス王侯貴族を魅了した伝説の絹「セヴェンヌ」が、300年の時を経て日本の山形で復活を遂げる。その驚くべき物語を追ったドキュメンタリー映画『マダム・ソワ・セヴェンヌ』が、2025年10月13日に山形国際ドキュメンタリー映画祭でワールドプレミア上映されることが決定した。
本作には、現代アーティストの中北紘子氏の作品と制作風景が登場する。中北氏は、セヴェンヌの純白の美しさに着想を得た3つの作品を制作。着物、帯、そして平面作品を通じて、姫としてのセヴェンヌの姿を表現している。特に注目すべきは、セヴェンヌの糸で織った生地を用いた純白の着物作品だ。表面にきらめく水晶は、山形の大地の恵みと「水」のイメージを表現している。
映画『マダム・ソワ・セヴェンヌ』は、日仏間の文化交流の痕跡と、現代に受け継がれる絹織物の伝統技術を丹念に追う。プロデューサーの細尾真生氏と高橋卓也氏、監督の佐藤広一氏が3年の歳月をかけて制作した本作。ナレーションは、絹文化の伝承に尽力してきた歌舞伎役者で人間国宝の坂東玉三郎氏が務める。
映画祭での上映に先立ち、全国公開に向けたクラウドファンディングも実施中。支援者の名前は、劇場公開時の本編エンディングでクレジットされる予定だ。絹文化の魅力を広く伝える本作の完成が、今から待ち遠しい。
中北紘子氏は、セヴェンヌを「蚕の中の姫」と捉え、その純粋で強い美しさを表現しようと試みた。自身が徳川家康の娘・亀姫の末裔であることも明かし、セヴェンヌの姿と亀姫の生き様を重ね合わせている。アーティストの個人的なルーツと作品制作の背景が垣間見える点も、本作の魅力の一つと言えるだろう。
『マダム・ソワ・セヴェンヌ』は、単なる絹織物のドキュメンタリーを超えて、日本とフランスの文化交流、伝統技術の継承、そしてアートの力を通じた文化の再生という、多層的なテーマを持つ作品となっている。山形国際ドキュメンタリー映画祭での上映を皮切りに、この珠玉の作品が多くの観客の心を魅了することだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000015029.html