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「水滸伝」の世界が蘇る!大阪市立美術館で108人の豪傑たちが集結

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報道発表
九紋龍史進 跳澗虎陳達(プレスリリースより)

大阪市立美術館の開館90周年を記念して、特別展「水滸伝」が2026年7月11日から9月6日まで開催される。この展覧会では、中国四大奇書の一つである「水滸伝」をテーマに、北宋から清代にかけての中国美術と江戸時代から現代までの日本美術を幅広く展示する。

展示の目玉となるのは、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳による「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズだ。大胆な構図と美麗な彩色で描かれた豪傑たちの姿は、今なお新鮮な魅力を放っている。現存する74図が一堂に会する貴重な機会となる。

また、北宋時代の宮廷画家・燕文貴による「江山楼観図」も展示される。この作品は、北宋時代の風景を垣間見ることができる。

本展は単なる物語の紹介にとどまらず、水滸伝を通じて中国と日本の美術の魅力を多角的に提示する。従来の水滸伝展とは一線を画す、新しい試みとなっている。展示構成は「梁山泊へようこそ」「豪傑たちの生きた時代」「武侠小説・水滸伝の誕生と流行」「拡張する英雄像」「終わりなき水滸伝ブーム」の5章で構成される。

水滸伝は現代でも小説、映画、ドラマ、漫画、ゲームなど様々なメディアで人気を博しているコンテンツだ。本展は、幅広い世代に中国と日本の美術に親しんでもらうきっかけとなることを目指している。同時に、水滸伝における「忠義」の概念や、その受容史を通じて各時代の世相や思想、理想を知り、現代社会を考える契機にもなるだろう。

大阪市立美術館での開催後は、9月19日から11月8日まで東京ステーションギャラリーでも巡回展が行われる予定だ。美術ファンはもちろん、水滸伝に興味がある人、中国文化や日本の浮世絵に関心がある人にとって、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000135074.html