ファッションの世界に新たな風を吹き込む「ANNOUN」が、2025年秋コレクションの展示会を10月18日に原宿で開催する。このブランドは、障がいを持つアーティストたちの作品をベースに、プロのデザイナーがアレンジを加えて製品化するという、ユニークなコンセプトで注目を集めている。

今回のコレクションのテーマは「TEAM ANNOUN」。バスケットボール、サッカー、野球をモチーフにした架空のスポーツチームをイメージした作品が並ぶ。ロングスリーブTシャツやスウェットシャツ、フーディー、さらにはパフジャケットやMA-1ジャケットなど、幅広いアイテムが展開される。価格帯は1,650円から46,200円と、手に取りやすい商品から本格的なアウターまで揃う。

ANNOUNの特徴は、単なるファッションブランドではなく、社会貢献と一体化したビジネスモデルにある。障がいを持つ人々が「アトリエ・アンノウン」という就労支援事業所で絵画を制作し、それをプロのデザイナーがファッションアイテムへと昇華させる。この過程で生まれる収益は、アーティストたちの工賃として直接還元される仕組みだ。

「好きなこと・やりたいことを就労にできる環境」を提供するANNOUNの取り組みは、障がい者の社会参画の新しい形として注目を集めている。絵画のセンスや技術で選別することなく、すべての参加者に創作の機会を与えるという姿勢も、従来の障害者支援事業とは一線を画している。

10月18日の展示会では、ANNOUNの新作を直接見て触れることができる。ファッション好きはもちろん、社会貢献に関心のある人々にとっても、見逃せないイベントとなりそうだ。会場は東京都渋谷区神宮前で、入場は無料。新しい価値観を体現するファッションの世界を、ぜひ自分の目で確かめてみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000066997.html