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「初めての床屋」が文科大臣賞!第14回古民家フォト甲子園で若者の感性光る

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報道発表
プレスリリースより

伝統と現代が交差する瞬間を切り取った作品が、今年も注目を集めている。一般社団法人全国古民家再生協会が主催する「第14回古民家フォト甲子園」の受賞作品が10月10日に発表された。国内の小中高生を対象としたこのコンテストは、若い世代に地域の歴史や文化への関心を育むことを目的としており、年々応募作品のクオリティが向上している。

中学生部門の最優秀賞(文部科学大臣賞)に輝いたのは、愛媛県の「so」さんによる「初めての床屋」。古き良き時代の雰囲気が漂う床屋の情景を見事に捉えた一枚だ。一方、小学生部門の最優秀賞は長崎県の「ひーちゃん」さんが撮影した「ひいおばあちゃんの百年町家とその町なみ ~原ばくから80年の時をこえて~」。戦争の傷跡を乗り越えて受け継がれてきた町並みの歴史が感じられる作品となっている。

今回のコンテストのテーマは、小学生部門が「あなたのまちで時間がとまった場所」、中高生部門が「記憶をつなぐもの」。これらのテーマに沿って、参加者たちは自分たちの住む地域の魅力を独自の視点で切り取った。受賞作品からは、若い世代が地域の歴史や文化に対して鋭い観察眼を持っていることが窺える。

古民家フォト甲子園は、文部科学省をはじめ、全国の自治体や教育委員会、関連団体の後援を受けて開催されている。また、デジタルイメージング分野で知られるサイバーリンク社が協賛しており、産学官が一体となって若い世代の創造性を支援する取り組みとなっている。

今回のコンテストを通じて、参加者たちは単に写真を撮るだけでなく、地域の歴史や文化、そして自分たちのルーツについて深く考える機会を得たことだろう。これらの作品は、急速に変化する現代社会の中で、私たちが忘れかけている大切なものを思い出させてくれる。

古民家や伝統的建築物は、単なる建物ではなく、その地域の歴史や文化、人々の暮らしを物語る貴重な遺産だ。若い世代がこうした価値を再発見し、カメラを通して表現することは、未来へ向けた文化継承の重要な一歩となるだろう。

第14回古民家フォト甲子園の詳細な結果は、公式サイトで確認することができる。次回の開催は2025年を予定しており、さらに多くの若者たちが参加し、新たな視点で地域の魅力を発信することが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000163421.html