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光と時間の境界を探る:陶芸とガラスの融合展「unreasonable reflector」が恵比寿で開催

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報道発表
プレスリリースより

恵比寿のクリエイターズジュエリーブランドtmh.が運営するアートスペース「Vertigineux(ヴェルティジヌ)≠tmh.」にて、注目の展覧会が開催される。10月15日から11月9日まで行われる「unreasonable reflector―光がゆっくりと歩いた―」展は、新進気鋭の陶芸作家・松本昌子とガラス作家・辻野剛のコラボレーションによる意欲作だ。

本展の中心となる松本昌子の作品は、無機と有機の狭間で揺らめくような独特の存在感を放つ。素材と真摯に向き合う過程で生まれる痕跡が静かに息づく作品群は、光や時間、そして「私と世界」の境界を問いかける詩的な視座を持つ。松本は「私と世界をつなぐものは形を持たず、さまざまな光をまとって現れる」と語り、その造形は存在の曖昧さと確かさを同時に内包している。

ガラス作家の辻野剛は、松本の作品について「進化なのか、あるいは退化なのか。無機と有機、その狭間を蠢きながら変化し続けるかのような造形に、強い衝撃を受けた」と評している。人工でありながら非人工物のように存在する作品には、作家と素材との深遠な対峙が感じられるという。

「Vertigineux≠tmh.」は、ジャンルを超えた多様なアーティストが集う場として、新たな価値観を紡ぎ出す空間を目指している。今回の展覧会を通じて、訪れる人々に時空を超えた旅のような感覚をもたらすことが期待される。

tmh.は、美術や文学、古典からモードまで、様々な要素を織り交ぜた多角的な考察から生まれるジュエリーブランドだ。デザイナーの古田智彦は、早稲田大学法学部卒業後、国内外でジュエリーデザインを学び、2001年にブランドを立ち上げた。現代性を帯びた彫刻的なフォルムが特徴的で、4つのコレクションラインで展開している。

光と時間、そして存在の本質を問いかける本展は、アートファンはもちろん、哲学的な思索を好む人々にとっても刺激的な体験となりそうだ。恵比寿の街に新たな文化的スポットが誕生したことを示す、注目の展覧会と言えるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000136073.html