温泉旅館発の文学賞「三服文学賞」が最終選考へ!609作品から大賞候補5作品が決定
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佐賀県嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」が主催する「第3回三服文学賞」が、いよいよ最終選考段階に突入した。今回は過去最多となる609作品の応募があり、その中から厳選された5作品が大賞候補として選ばれた。
「三服文学賞」は、温泉旅館から生まれた独特な文学賞だ。お茶と本を楽しむための書店「BOOKS&TEA 三服」を館内に持つ和多屋別荘が、「暮らしの中で書く時間を楽しむ」という理念のもと、創設された。
今年の大賞候補作品には、『流れ流れて』(永津わか)、『傷に宿る美しさ』(ざっこくまいまい)、『釉薬』(依田喫茶)、『ふゆう』(來須凛太郎)、『ひにいだかれて』(ケムニマキコ)の5作品が選ばれた。これらの作品は、三服や嬉野温泉に関わる7つのテーマに沿って書かれており、日常の中に潜む文学性を見事に捉えている。
大賞以外にも、地元に根ざした「嬉野地域賞」や、協賛企業が独自の視点で選ぶ「企業賞」も設けられており、多角的な評価が行われる。特に企業賞では、22作品もの候補作が挙がっており、新たな視点や発想を持つ作品に注目が集まっている。
大賞受賞者には、"三服作家"としての特権が与えられる。1年間、和多屋別荘に宿泊しながら三服で執筆活動を行える「ライターインレジデンス」の権利を得られるのだ。これは、温泉地ならではの落ち着いた環境で創作活動に没頭できる、作家にとって魅力的な特典といえるだろう。
11月3日に予定されている授賞式では、各賞の発表に加え、第2回大賞受賞者である葦田不見氏の新作発表も行われる。温泉旅館から生まれた文学の新たな潮流に、文学ファンからの期待が高まっている。
「三服文学賞」は、普段あまり文章を書く機会のない人々にも門戸を開いている。日常の中に潜む文学の種を見出し、それを育てる場として、今後ますます注目を集めそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000086101.html