ポプラ社から2025年10月16日に発売される絵本『のらねこノラ』が、刊行前から大きな注目を集めている。すげ いずみさんのデビュー作であり、第25回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞を受賞した本作は、のらねこノラとおばあちゃんの心温まる出会いを描いた物語だ。

公園の片隅で暮らすノラと、セーターをたくさん着たおばあちゃんの偶然の出会いから始まるストーリー。ノラのつめにおばあちゃんのセーターが引っかかり、それをきっかけに二人の関係が紡がれていく。美しい色彩で描かれた世界観と、こどものようなノラの表情が読者の心を掴む。

本作の魅力は、単なる猫と人間の交流にとどまらない。ひとり暮らしのノラと、同じくひとり暮らしのおばあちゃん。それぞれが重ねてきた時間が、新たな関係をより深く、温かなものにしている。この絵本は、年齢を超えた人と人とのつながりの大切さを優しく伝えている。

カバーを外すと秋の公園が広がる表紙や、前後の見返しに描かれた街の石畳みなど、細部にまでこだわりが感じられる。これらの工夫が、ノラの心情の変化をより鮮明に表現している。

刊行前から書店員や読者から期待の声が寄せられており、SNSでも話題沸騰中だ。ポプラ社公式インスタグラムでは、発売を記念したプレゼントキャンペーンも開催されている。

作者のすげ いずみさんは「読んだ人の心が楽しくあたたかい気持ちになってもらえたら嬉しい」とコメント。グラフィックデザイナーとしての経験を活かした美しい絵と、心に響くストーリーが多くの人々を魅了している。

『のらねこノラ』は、現代社会で失われがちな人と人とのつながりの大切さを再認識させてくれる一冊。子どもから大人まで幅広い年齢層に読んでもらいたい、心温まる絵本だ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001102.000031579.html