ファッションブランド「Y's」が、写真家マックス・ヴァドゥクルによる2025-26年秋冬コレクションのフォトシリーズ「TOKYO GIRLS」の展示会を、11月2日から表参道で開催する。この展示会は、パリに続いて日本で行われるもので、東京の新たな一面を切り取った作品群が注目を集めている。

ヴァドゥクルは、ネオンや群衆といった典型的な東京のイメージを避け、都市の骨格を露わにすることでY'sの本質を視覚的に表現した。「誰もが想像するような東京には興味がなかった」と語る彼の視点は、都市に潜む匿名性や緊張感、そして非現実的な演劇性を鮮やかに描き出している。

展示される写真には、俳優の橋本愛をはじめとする4名の出演者が登場。Y's 2025-26年秋冬コレクションのルックを纏った彼らは、心理的な風景の中で「演者」として存在感を放つ。さらに、Y's for menを着用した「影のカメラマン」が演者を取り囲み、動きの中で生まれる緊張感と影が独特の物語性を生み出している。

本プロジェクトは単なるファッション写真の域を超え、パフォーマンスアートとしての側面も持つ。クリエイティブディレクターのクラウディオ・デロリオによって特別にデザインされたフォトブックも制作され、限定数で販売される予定だ。

また、ダニエレ・バジリコによるアニメーション映像も公開され、静止画では表現しきれない動きや質感を加えることで、作品にさらなる深みを与えている。これらの要素が融合することで、エレガンスと不完全さ、コントロールと混沌が対話する新たなY'sの世界観が生み出されている。

Y's表参道で開催される本展示会は、11月2日から14日まで無料で一般公開される。ファッション愛好家はもちろん、写真や現代アートに興味がある人にとっても、見逃せない機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000919.000034350.html