写真文化の継承と若手写真家の育成に尽力する富士フイルム株式会社の複合型ショールーム「FUJIFILM SQUARE（フジフイルム スクエア）」が、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2025」において優秀賞を受賞した。この受賞は、写真文化の発展と社会貢献への取り組みが高く評価されたことを示している。

2007年の開館以来、フジフイルム スクエアは1,800回以上の写真展を開催し、850万人を超える来場者を魅了してきた。その活動は、写真の歴史や文化の継承、幅広い層への写真の価値の発信、そして若手写真家の育成支援という3つの柱で構成されている。

特筆すべき取り組みとして、「富士フイルムフォトサロン」では、歴史的価値のある作品から新進気鋭の若手写真家の作品まで幅広く展示。さらに、子供向けの夏休み企画や体験型の展示など、写真の新しい楽しみ方を提案している。また、「写真歴史博物館」では、貴重なアンティークカメラの展示や、元社員によるガイドツアーを通じて、若い世代の写真文化への興味を喚起している。

若手写真家の支援にも力を入れており、「ポートフォリオレビュー/アワード」では、プロ写真家による講評や展示のアドバイスを受けられる機会を提供。さらに、2024年の富士フイルムグループ創立90年を記念して収集された「フジフイルム・フォトコレクションⅡ」の展示は、約38,000人もの来場者を集める大きな話題となった。

富士フイルムは、グループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」のもと、これからも写真文化の継承と発展、そして心豊かな社会の実現に貢献していく姿勢を示している。フジフイルム スクエアの活動は、写真を通じて人々に感動と笑顔を届け続ける、まさに現代のメセナ活動の模範と言えるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000013110.html