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仙台駅が変身!AIと昆虫が織りなす不思議な「落とし文」体験、3日間限定で開催

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報道発表
プレスリリースより

仙台駅が、ちょっと変わった展示会場に生まれ変わる。2025年10月25日から27日までの3日間、駅構内のコンコースで『オトシブミ - AIつむぐ落とし手紙 -』という体験型インスタレーションが開催されるのだ。

この展示は、東北大学の研究をもとに企画された、研究とアートの融合プロジェクト。主役は「オトシブミ」という昆虫だ。葉を丁寧に巻いて卵を包み、地面に落とすこの甲虫の行動が、昔から「落とし文」と呼ばれ、人間の手紙文化にもつながっていたという。

展示では、来場者が紙に短い言葉を書くと、AIがそれを読み取って再構築。葉の形をしたテキストとして壁面に投影される。言葉は映像の中で徐々に巻かれ、形と意味を変えながら、最後は短い「一言」に収束して消えていく。この過程を通じて、言葉の変化を視覚的に体験できるという。

本プロジェクトは、都市の未活用スペースを活用する社会実験的な試みの一環。日建設計総合研究所とAcademimicが共同で推進する「Ki Sci Iki(キサイイキ)」プロジェクトの第一弾だ。公共空間と研究、アートを結びつけ、市民が日常の中で「研究の入り口」に触れる機会を作り出すことを目指している。

東北大学の小林知里特任助教は「オトシブミが葉を巻く行為は、環境との関係性の中で育まれてきた営みです。身近な自然の驚異を感じられる心、"センス・オブ・ワンダー"を次世代へ渡す意義を強く感じています」とコメント。自然と人間の文化の深いつながりを感じさせる展示となりそうだ。

入場は無料。仙台駅を訪れる際は、ちょっと立ち寄ってみてはいかがだろうか。AIと昆虫が織りなす不思議な「落とし文」の世界が、あなたを待っている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000147858.html