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鳥の言葉を解明!『僕には鳥の言葉がわかる』が書店員選ぶノンフィクション大賞2025を受賞

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報道発表
プレスリリースより

2025年10月17日、全国の書店員が選ぶ「ノンフィクション大賞 2025」の大賞作品が決定した。約20法人、672名の書店員による投票の結果、鈴木俊貴著『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)が栄えある大賞に輝いた。

本書は、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した動物言語学者による科学エッセイだ。古代ギリシャ時代から現代まで、言葉を持つのは人間だけだと信じられてきた常識を覆す画期的な研究内容が、著者のユーモアたっぷりの筆致で綴られている。

鈴木俊貴氏は東京大学准教授で、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)をはじめ、数々の賞を受賞している気鋭の研究者だ。本書で第13回河合隼雄学芸賞、第24回新潮ドキュメント賞も受賞しており、学術界のみならず文学界からも高い評価を得ている。

受賞コメントで鈴木氏は、「どうして鳥たちは、こんなにいろんな声を出すのだろう?」という20年前の素朴な疑問から研究が始まったことを明かしている。森での観察や実験を重ね、シジュウカラの鳴き声一つひとつに意味があり、それらを組み合わせて「文」を作ることができるという驚くべき発見に至った過程が語られている。

書店員からは「新刊を手にした瞬間からトリコになりました」「世界が変わりました」など、絶賛の声が寄せられている。読者の世界の見方を変える一冊として、多くの支持を集めたようだ。

なお、受賞を記念して2025年11月17日にジュンク堂書店池袋本店でトークイベントが開催される。鳥の言葉の世界に興味を持った読者にとって、著者の生の声を聞ける貴重な機会となりそうだ。

「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞」は、全国の書店員が最も「売りたい」と思う作品を選ぶユニークな賞だ。2023年にスタートし、今回で3回目を迎える。ドキュメンタリーやルポルタージュだけでなく、記録文学、自伝、評伝など幅広いジャンルを対象としており、日本語書籍に限らず海外作品の翻訳書も選考対象となっている。

鳥の言葉を科学的に解明するという斬新なテーマと、著者の情熱あふれる筆致が見事に調和した『僕には鳥の言葉がわかる』。この受賞を機に、さらに多くの読者の手に届くことだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000027516.html