秘湯の宿で企画書を半年間"熟成"!? 夏油温泉の斬新な「時間の湯治」が話題
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岩手県北上市の秘湯、夏油温泉観光ホテルが、冬期閉鎖期間を活用した斬新な企画「その企画、ねかせませんか?」を2025年11月から実施する。この企画は、参加者の企画書や原稿、積読本などを半年間ホテルに預け、春の再開とともに新たな発想を得る「時間の湯治」プログラムだ。
夏油温泉観光ホテルは、豪雪により毎年11月上旬から5月上旬まで閉鎖される。この「静寂」と「時間の止まる感覚」を創造的な時間に変換するのが本企画の狙いだ。運営会社のGETO Village Inc.は、「ヒトも企画も、温泉のようにねかせることで新たな発想が湧く」と考えている。
参加方法は、夏油温泉観光ホテル公式LINEに登録後、案内に従って進める。保管できるものは企画書、原稿、ノート、書籍などで、保管料金は無料。ただし、GETO Village Inc.のプロジェクトへの応援金は歓迎するという。
注目すべきは、保管環境だ。冬季の積雪が3メートル以上、外気温は氷点下となる厳しい環境で、建物内も低温多湿となる。参加者は除湿剤などの湿気対策を施した箱や封筒を用意する必要がある。
2026年6月末には「再会の儀(仮)」が開催され、参加者は自らの「熟成」された企画や原稿と再会することになる。GETO Village Inc.は、この企画を通じて温泉文化の継承と、地域資源を活かした新しい事業モデルの構築を目指している。
開湯800年以上の歴史を持つ夏油温泉観光ホテルは、源泉かけ流しの豊富な湯量と静寂な環境が魅力の秘湯だ。この斬新な企画が、温泉地の再生と新しい働き方・学びの実践にどのようなインパクトを与えるか、注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000170181.html