種子島宇宙芸術祭2025が閉幕、JAXA施設で世界21組のアーティストが宇宙と自然の融合を表現


鹿児島県南種子町で2025年11月8日から24日まで開催された「種子島宇宙芸術祭2025」が盛況のうちに幕を閉じた。「未知と出会いに」をスローガンに掲げ、今年のテーマ「予感」のもと、世界各国で活躍するアーティスト総勢21組による31作品が展示され、多くの来場者を魅了した。
本芸術祭の最大の特徴は、JAXA種子島宇宙センターの広大な敷地を舞台に、宇宙と種子島の大自然が融合した空間を体験できる点である。南種子町内の4つの会場で開催され、それぞれが独自の魅力を持つプログラムを展開した。
メイン会場の宇宙ヶ丘公園では、パフォーマンスを含む11作品を展示し、音楽やダンスなどのステージイベント、地元食材を使った飲食ブースも出店された。入場料は一般1,000円、島民割500円で7日間のフリーパスとなっており、土日祝日の18時から22時まで開催された。
特に注目を集めたのが、JAXA種子島宇宙センター屋外エリアで実施された特別ナイトアートツアー「Momentary scapes(瞬間に宿る永遠)」である。アーティスト千田泰広氏による大型ライトアート作品を、最高品質の音響空間とともに巡る新しい鑑賞スタイルが提供された。プレミアムコース3万円からAコース4,800円まで、装着する音響機器のグレードに応じた3つのコースが用意され、各便15名限定で実施された。
自然が作り出した海蝕洞窟「千座の岩屋」では、プラネタリウム・クリエーター大平貴之氏が開発した1000万個の星を映し出すMEGASTARによる「スーパープラネタリウム星の洞窟」イベントが開催された。種子島の自然美と人工美が融合した唯一無二の空間が実現し、参加費は3,500円で小学生以下は無料となった。
また、JAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館では、地球観測衛星だいちを利用したアート作品や映像作品、インスタレーションなど11作品が無料で展示された。山上渡氏と永利光氏による作品は、10年の歳月をかけた壮大なインスタレーション作品であり、現在進行中のSF小説と呼応しながら展開する試みとして注目を集めた。
種子島宇宙芸術祭は、最先端科学や多分野の技術者と間近に接することのできる環境の中で、科学技術だけでなく文化・芸術の視点で宇宙を捉え、既成概念に捉われない発想を生み出す場を提供することを目的としている。天候にも恵まれ、種子島の自然と融合した作品群を堪能した来場者から高い評価を得た。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000126913.html