半世紀読み継がれる名著が新訳で復活!『グラッサー博士の現実療法』が問う"今を変える力"


選択理論心理学の提唱者として知られるウイリアム・グラッサー博士の代表作『Reality Therapy』が、新訳『グラッサー博士の現実療法』として発刊された。半世紀以上にわたり世界中で読み継がれてきた精神医療の名著が、現代の読者に向けて新たな形で届けられることになる。
本書の最大の特徴は、従来の精神医療とは一線を画すアプローチにある。過去のトラウマや経験に焦点を当てる従来の手法に対し、グラッサー博士は「私たちに変えられるのは現在の行動だけである」と主張した。過去ではなく「現在」に、感情ではなく「行動」と「責任」に焦点を当てることで、人は再び人生の主導権を取り戻せるという考え方だ。このリアリティ・セラピー(現実療法)のアプローチは、当時の精神医学界に一石を投じ、その後の心理療法のあり方に多大な影響を与えた。
不確実で正解のない現代社会において、環境や他責にせず、自らの足で現実に向き合う考え方がこれまで以上に求められている。本書は選択理論を深く学びたい方はもちろん、不確実な時代により良く生きたいと願う方にも適した内容となっている。
また本書は、理論の解説にとどまらず、グラッサー博士が実際に行った治療の記録が豊富に記されている点も見逃せない。思春期の重度非行少女への粘り強い関わりや、精神障害患者への入院治療、公立学校への適用など、具体的な事例を網羅している。「変わることができる」という患者の可能性を信じ、現実への直面化を支え続けるグラッサー博士の「関わり」が具体的に描かれており、半世紀を経ても色褪せることのない人間関係と教育の原点がそこにある。
書籍は四六判・上製・360頁で、定価は3,850円(税込)。アチーブメント出版株式会社から発行されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000586.000002398.html