【小説家・朱野帰子が語る】第1回 相棒とゆく作家道


作家が創作環境で使っているものってどんなものだろう?
創作のお供である相棒=愛用品について、実際に使っているものをご紹介いただきながら語ってもらいます。
今回の作家:朱野帰子さん

小説家。1979年東京都生まれ。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家デビュー。2015年、『海に降る』がWOWOWでドラマ化、そして2018年刊行の『わたし、定時で帰ります。』がTBSでドラマ化されたことで大きな話題となる。2025年には『対岸の家事』がドラマ化された。
著書は『会社を綴る人』『わたし、定時で帰ります。』『対岸の家事』ほか多数。
季刊「公募ガイド」2025年冬号の特集「作家デビュー準備読本」にも登場!
相棒:脱セルフネグレクトさせてくれたHHKB
2年前、手が壊れてしまった。そのことをTwitter(現X)でぼやいたところ「よいキーボードを買え」とフォロワーさんたちに言われた。彼らに言わせれば「ノートPCについているキーボードを使うのはセルフネグレクト」なのだそうだ。
聞けば、物書きの人たちは高級なキーボードを使っていると言う。小説家を10年以上やっているのに「どうして誰も教えてくれなかったの?」という気持ちでいっぱいになりながら、いそいで高級キーボードを買いにいき、その顛末を『キーボードなんて何でもいいと思ってた』という同人誌に書いた。
すると、最高級キーボードメーカーであるPFUさんから連絡をいただいた。キーボード好きに長く愛されているキーボード、HHKB(正式名称Happy Hacking Keyboard)を送ってくださると言う。それ以来、HHKBが私の相棒である。
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HHKBは名前に「Hacking」が入っていることからもわかるように、エンジニアのためのキーボードだ。60パーセントキーボードで、キースイッチには静電容量無接点方式を採用……と言われてもキーボード初心者には「なにそれ宇宙語?」としか思えないと思うが、要するに「コンパクトで持ち運びしやすい」「静かで、手が疲れない」ことがHHKBの最大の特徴である。小説家はとにかくたくさん文字を書くので、疲れないというのは本当に助かる。

(PD-KB820BS)
HHKBユーザーには、ノートPCのキーボードの上にのせて使う「尊師スタイル」をする人も多い。初めて聞いたときは「なにその怪しい名前」と思ったものだが、今では私もはまっている。高級キーボードの打鍵感を楽しめる上に、タッチパッドにすぐ指が届くので、マウスまで手が動く時間を節約できるのがメリットである。
……と、こんなふうにキーボードについて語るとどんどんマニアックになってしまうのだが、ぜひ高級キーボードを買ってみてほしい。もう安いキーボードには戻れなくなるはずだ。責任は取らない。
![]() 高級キーボードを買うまでの実録同人誌を発行! |
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