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全員ヴィオラ奏者のSDA48が3月1日公演、須田祥子が語る完成されなかった楽器の魅力

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報道発表
プレスリリースより

ヴィオラだけの世界的にレアなアンサンブルが第一生命ホールに登場

東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者として活躍する須田祥子が結成したヴィオラ奏者だけのスペシャル・アンサンブル「SDA48(エスディーエーフォーティーエイト)」が、2026年3月1日に第一生命ホールで公演を開催する。公演に先駆けて須田祥子のインタビューが到着し、プログラムも発表された。

仲間を大事にする現場、それぞれが自由に発言できる環境

「ヴィオラという楽器の認知度はまだまだ低いんです」と語る須田祥子は、その魅力をもっと知ってほしいと何度も口にした。ヴィオラ奏者だけで編成された世界的にもレアなアンサンブル、SDA48は、ユーモア溢れるネーミングとは裏腹に、ヴィオラという楽器の可能性をどこまで高めていけるか、どこまで聴く者の耳を愉しませることができるのかという真摯な命題に向き合い続けてきた。同じ楽器だけでこれだけの奏者が集まる機会はまずないが、現場では仲間を大事にしている感じがあるという。

適材適所を心がけた編成と当て書きのアレンジ

公演ごとに出演者の変動はあるが、みんなどのような音楽性なのかを知っており、その上でメンバーを決めている。それぞれがどこで才能を発揮できるかも分かるので、常に適材適所を心がけているという。アレンジを手がける飯田香も、この人はこういう風に弾くだろうという当て書きで楽譜を書く。「ステージにいるみんなのことを知ってほしいんです。お客様たちには推しのヴィオリストを探してほしいんですよね」と須田は語った。

ヴィオラへの転向は運命だった

桐朋学園大学にはヴァイオリン専攻として入学した須田。ドイツの名門・バンベルク響の首席ヴィオラ奏者を務めた名匠、岡田伸夫氏による「君はヴァイオリンでは収まりきれない」という後押しを受けて、ヴィオラへの転向を決めた。ハ音記号が簡単に読めたため、ヴァイオリン専攻でしたが室内楽などでヴィオラを弾くことが多かったという。2年生になって副科の楽器を選ぶときもそんな流れからヴィオラを習ってみようと思い立ち、岡田先生に習い始めた。一番最初のレッスンから「絶対ヴィオラの方が向いているよ」とスカウトされたという。

山口百恵メドレーやスター・ウォーズなど趣向を凝らしたプログラム

今回の第一生命ホール公演は趣向を凝らしたレパートリーが満載だ。中でも目を惹くのはマイエリングの「ロック・ザット・ヴィオラ」である。原曲はトロンボーンで、3分ほどの短い作品だが、かっこいいという。昨年、中島みゆきメドレーに魅了されたファンにとって見逃せないのが山口百恵メドレーだ。この歌ものシリーズは前回から始まったが、今回はメンバーの意見を募ったところ自然と名前が上がってきた。選曲は飯田香に任せ、「プレイバックPart2」「いい日旅立ち」「秋桜」「絶体絶命」「イミテーション・ゴールド」の5曲となった。それ以外にも、レスピーギ作品、チャールダーシュにスター・ウォーズとヴィオラアンサンブルで演奏するというだけで期待が膨らむようなプログラムが並ぶ。

完成されなかった楽器による極上のエンターテインメント

バロック時代から古典派にかけて、具体的にはハイドンが弦楽四重奏という革新的かつ本質的な編成を確立する中で、ヴィオラという楽器の立ち位置も決まった。ヴァイオリンやチェロがバロック時代以降の名匠たちの手により完成したことに比べると、ヴィオラは「完成されなかった楽器」だと須田は語る。「完成されていない分、個性がはっきりと出る楽器だし、本当に全員の出す音が違う。それでもその音色はしっかりと混ざり合っていてそこが面白い」という。認知度をもっと上げていかないといけないし、このヴィオラアンサンブルはまだまだ試行錯誤を重ねているという。「しっかりとエンターテインメントに振り切って、目指すクオリティは絶対に極上のものじゃないと。それが本物だったら、お客様も付いてきてくれると信じています」と須田は力強く語った。

公演情報

公演名は「ヴィオラ演奏集団SDA48」で、2026年3月1日(日)14時開演(13時30分開場)、第一生命ホールで開催される。出演はSDA48の須田祥子、池辺真帆、落合なづき、加藤大輔、小中澤基道、四家絵捺、髙野香子、冨永悠紀子、古屋聡見、森野開。チケット料金は全席指定5,800円、U25は2,800円(税込)となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003272.000012949.html