ロエベのクラフト賞2026ファイナリスト発表、日本人3名選出


国際的クラフト賞のファイナリスト30組が決定
LOEWE FOUNDATIONは、Craft Prize 2026のファイナリスト30組を発表しました。133の国と地域から5,100点を超える応募があった中から、厳選された作品が選ばれています。選考では技術的な達成度、技能、革新性、芸術的なビジョンなどの観点から、最も優れた作品が選出されました。
日本人アーティスト3名がファイナリストに
今回のファイナリストには、日本から3名のアーティストが選ばれています。中平美紗子は羊毛と綿を組み合わせた立体作品で、田中信行は漆と麻布を用いた大規模インスタレーション作品で、吉積彩乃はガラスとアクリル絵具を使用したシリーズ作品で選出されました。19の国と地域から選ばれたファイナリストたちは、陶芸、木工、テキスタイル、家具、製本、ガラス、金属、ジュエリー、漆など、多岐にわたる分野での制作に取り組んでいます。
現代クラフトの多様性と革新性を象徴する作品群
今年の候補作品の多くは、均衡や不安定性、緊張感を丁寧に折衷する行為として制作に取り組んでいます。秩序にわずかな揺らぎが生じ、控えめな色遣いに唐突な色の変化が割り込み、破裂によって滑らかな表面が乱れるなど、多様な表現手法が見られます。素材選びや制作過程には、自然界へのまなざしが込められており、成長や衰退、周期的な変化が、切る、曲げる、織る、重ねるといった行為を通して組み込まれています。伝統文化も方向性の指針となり、籠細工や織物、染色、建築で使われる技法が現代的な背景や規模、コラボレーションを通して再解釈されています。
展覧会開催と今後の展開
受賞作品は2026年5月13日から6月14日までシンガポール国立美術館で展示される予定です。大賞と2つの特別賞の発表は2026年5月12日に行われ、大賞受賞者に50,000ユーロ、特別賞受賞者にそれぞれ5,000ユーロが授与されます。また2026年には、Craft Prizeの過去のファイナリストをさらに支援する新たな取り組みとして、スペインのマヨルカ島にあるベルモンド系列ホテル「ラ・レジデンシア」で年間3回、2ヶ月間のレジデンシープログラムが実施されることが決まりました。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000180.000010711.html