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金本位制から読み解く近代日本 ホー・ルイ・アンが大林財団助成で新作発表

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プレスリリースより

金・貨幣・国家をテーマにしたレクチャー・スクリーニング

公益財団法人大林財団は、《都市のヴィジョン─ Obayashi Foundation Research Program》第5回助成対象者であるシンガポール出身のアーティスト、ホー・ルイ・アンによる新作レクチャー・スクリーニング「The Price of Gold/金の価格」について、事前申込の受付を開始いたします。本作は金(ゴールド)、貨幣、国家をめぐる近代日本の変容を読み解く作品で、1890~1940年代の金本位制を含む日本の金融史、無声映画、アーカイブ資料の調査をもとに、映像や既存の映画作品によって構成されています。複数の地域を横断しながら行われるホーの実践は、歴史・金融・文化芸術が複雑に織りなすネットワークとして都市を捉え直し、その構造が現代都市とどのように深く関わっているのかを想像させる試みとなります。

歴史と映画を交差させた現代的視点

本レクチャー・スクリーニングでは、1897年から1931年にかけての日本における金本位制の採用と停止、復帰、放棄に至る歴史に関するリサーチの一部を提示します。日露戦争と第一次世界大戦の間に位置するこの時代は、経済的コスモポリタニズムと経済的ナショナリズムの国際的な対立が特徴づけられます。出発点となるのは、日清戦争の敗北後に清から日本へ支払われた巨額の賠償金で、ロンドンを経由して英ポンドで支払われたこれらの資金が、日本の金本位制移行を大きく後押ししました。金本位制を支持するリベラル派と、国家主導の産業政策を主張する陣営との間の緊張は戦間期まで続きました。この時期、金本位制は単なる経済的手段としてだけでなく、一種の道徳的プロジェクトとしても推進され、過度な消費を抑制し貴重な金準備の流出を防ぐための国民運動が全国で展開されたのです。本レクチャー・スクリーニングでは、こうした運動の中で制作・流布された映画の抜粋を上映し、ライブ・ナレーションを通してそれらを現代の視点から読み替えます。

豪華な登壇者によるポストトークで深掘り

上演後に実施するポストトークでは、本プロジェクトの副委員長を務める保坂健二朗(滋賀県立美術館 ディレクター(館長))をモデレーターに迎え、ホー・ルイ・アン、片岡一郎(活動写真弁士)、足立元(美術史・社会史研究者)が登壇します。金本位制期に制作・流布された映画や視覚表現を手がかりに、歴史、映画、パフォーマンスの視点から、本作の現代的意義について語られます。

申込方法と開催日時

申込は大林財団ウェブサイトからの事前申込制で、申込多数の場合は抽選となります。申込締切は2026年3月13日(金)23:59です。当選者には3月23日(月)までにメールにて結果が連絡されます。レクチャー・スクリーニングは2026年4月4日(土)15:00~17:00に日比谷コンベンションホール(大ホール)で開催され、入場料は無料となります。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000159248.html